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まどかが新世界の神になる! 魔法少女まどか☆マギカ 第12話「わたしの、最高の友達」(最終話) 感想 [魔法少女まどか☆マギカ]

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「さぁ叶えてよ、インキュベーター!」

あまりにも壮大で、儚く美しく、感動できる作品。
ここまで惹き付けられた作品は久しぶりだ。
私的にベストアニメにランク入りしたよ。
まどか、ありがとう!

※自分なりの解釈や考察も含むため長文になっています。





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「わたし、魔法少女になる」

この言葉に愕然としたのはほむらだけではない。
あれだけ過去の失敗を見せられれば、
その先に破滅しかないことは視聴者も十分承知。
他に道はないのかと落胆するしかない瞬間だ。








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「絶対に今日までのほむらちゃんを無駄にしたりしないから」

この世界のまどかは何か違うね。
過去のまどかは感情的に魔法少女になっていた印象だけれど、
今回は熟考した末に出した自分の答えに自信を持っているような雰囲気がある。
まどかなら、なんとかしてくれる!

しかし一体どんな願いなら状況を打破し、みんなを幸せにできるのだろう。
様々な考えが自分の中でも巡るものの最良の答えは導き出せないんだ。








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「すべての魔女を生まれる前に消し去りたい」

これからやってくる魔女、過去に訪れた魔女すべてを
生み出される前に消し去った世界にしたいということ!?
「すべての宇宙」ということは並行世界も含めてなのか!
それは魔法少女のシステム根幹から作り替える願いだよ。

そもそも魔法少女というのは枯渇する宇宙エネルギーを獲得することが目的。
その法則から作り替えなければならないなら、
宇宙そのものの改変につながるんじゃないか?

ありえない、できるはずがないだろう、まどか!








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「君は本当に神になるつもりかい?」

きっとそんなに大それた意味も考えずに出した結果だろう。
みんなを助け、幸せにしたい。
途方もないことが起きることは少なからず分かっているはず。
その代償が自分に訪れることも・・・
自分1人が背負い込み、すべてを受け止める覚悟。
なんだ、すでにまどかは聖母じゃないか。








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「因果はすべて私が受け止める」

今まさに力尽きようとする全世界、全時間の魔法少女たち。
ソウルジェムの濁りを消し去ることで、魔女化せずにその生涯を閉じることができる。
それは魔法少女たちにとって最高に救われる行為だ。








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「宇宙が再編されているんだよ」

宇宙規模の大改変。
壮大すぎる、なんだこれは!








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まどかの願いは宇宙を作り出せるほどの規模。
その代償として宇宙を壊せるほどの呪いが包み込む。
宇宙、終わったのか・・・?
そういうラストしかないのか!?








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「もう絶望する必要なんてない!」

魔法少女まどかの真の姿。
長い髪がなびくその姿、
オープニングで見たあの女性はこのまどかだったのか!








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「ひとつ上の領域にシフトして、ただの概念になり果ててしまった」

”まどか”という宇宙の概念。
すなわち星ができる仕組みや銀河を保つルールといった、
宇宙を作り出す法則としての存在へシフト。
もう1個人が支えられる規模じゃないよね。








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「ずっと気づけなくてごめん、ごめんね」

ほむらはただ知ってほしかったのかもしれない。
まどかのために自分が歩んできた辛い時間を。

出会う度にリセットされてしまうまどかには、それを伝え切ることができない。
それが歯がゆくて自分1人だけで支えるには辛すぎる。
つなぎ止めていた気持ちが崩れ、すべてを投げ出したくなったこともあるだろう。

当初抱いていたまどかを救いたいという気持ち以上に、
頑張ってきた姿をまどかに理解され受け入れてもらえることが
今のほむらの最大の救いになるのだと思う。








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「あなたはわたしの最高の友達だったんだね」

泣けた

自分の辛さを全部知ってもらえたほむらの嬉しさ
すべて受け止めてくれたまどかの優しさ
これまでが無駄じゃなかったと思わされるこのひと言がすべてを締めくくってくれているよ。








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「だって魔法少女はさ、夢と希望を叶えるんだから」

宇宙再編の前に託される、まどかからの贈り物。
果たしてそれは新世界でもほむらの傍らにあるのだろうか・・・








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「さやかちゃんを救うには、何もかも無かったことにするしかなくて」

ここがちょっとわからなかった。
「この未来も消えて無くなる」ってことは、今2人が目にしている光景はなくなり、
上條は入院を続けることになるってことなのかな?

さやかがお見舞いに来ていた歴史を消し、
そもそも上條との出会いすらも無かったことにしたのだろうか。
消える前にさやかの望んだ未来を見せることで成仏させる形を取ったということは
少なからずさやかの恋心だけは残ったわけか。
結局のところさやかの祈りは、宇宙再編にとって邪魔になる願いだったのかなぁ。
それほどに報われない恋だったのか。








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「まどかって」 「誰だよ?」

すでにまどかが人として存在しない世界が始まっていたのか。








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まどかのリボンを結ぶほむら。
そういう演出があるのはわかってはいたものの、これは嬉しさがこみ上げてくるよ。

家族が「まどか」を懐かしむものの、その存在が何かはわからない。
もうここから目頭が熱くなってきてたまらない。








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「キミが言う魔女のいた世界では、
今ぼくらが戦っている魔獣なんて存在しなかったんだろう?」

魔女はいないが魔獣がいる世界。
魔法少女がいるのだから戦う相手はいるものの、
それは魔法少女から生まれる魔女ではないようだね。

頭の切れるほむらが出した1つの仮説。
自分がなぜ「まどか」というものを意識してしまうのか、
その答えをどうしても明らかにしたかったのだろうね。








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まどかの武器も受け継いでいたとは!
ほむらは深層心理でその武器を選ぼうと思ったんだろうなぁ。
まるで2人が1つになったような姿じゃないか!








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ほむらから黒き翼が・・・
あれからどれほどの時間が経ったのだろう。
以前見せた真っ白な翼がここまで黒くなっているということは、
それだけ魔獣を倒し、呪いを背負ってきている証拠なのかな?
この世界における魔法少女のシステムがどう改変されたのかはわからないけれど、
この濁りは生命に影響しないのだろうか。
けれどほむらには、見えないが「まどか」というバックアップがいる。
最高の友達がいつもそばで見てくれているんだね。

- Fin -






感動的すぎる!
これほど気持ちを揺るがされ、ほどよく頭を回転させられ、
毎回楽しませてもらった作品は久しくなかったと思う。

謎めいた部分の小出しのタイミングの上手さ、
演出、キャラクター、そしてこの壮大さ。
まさか宇宙改変というレベルまで持ち出してくるとは思わなかった。
けれどそれぐらい派手だからこそ創作物は面白い。
唐突ではなく、理由があり、それしか無いという流れ。
そこへいたる解説が各話に散りばめられていることも納得のいく見せ方になったと思う。

「魔法少女」という題名や、一般人が受け入れ辛そうな見た目だけれど、
この作品が社会現象にならずにどうするんだと思えるレベル。
ただ、全体的に暗さがあってなかなかそれも難しいだろうけれど、
魔女って何? 次はどうなる、最後はどうするつもりなんだ?と、
その感覚は『エヴァ』を見ていた頃に近いものがあった。
それでいてしっかりと締めくくるラスト。
生涯の私的ベストアニメとしてランキング入りだ。







【関連記事】

第3話「もう何も恐くない」
 まさかのグロ展開に驚愕。ふんわりメルヘンじゃなかった! モグモグ・・・

第4話「奇跡も、魔法も、あるんだよ」
 契約させるために様々な人間を巻き込む白い悪魔・・・

第5話「後悔なんて、あるわけない」
 友達をネタに契約を迫るキュゥべえ vs 揺らぐまどか

第6話「こんなの絶対おかしいよ」
 さやかポイ捨て。ソウルジェムの恐ろしい仕組み!

第7話「本当の気持ちと向き合えますか?」
 願いと対価。さやかがどんどん壊れていくぜ・・・

第8話「あたしって、ほんとバカ」
 魔法少女の謎がまた1つ明らかに!

第9話「そんなの、あたしが許さない」
 杏子がさやかのために、さやかと戦う!

第10話「もう誰にも頼らない」
 何度でも繰り返す、悲しきほむらの時間遡行

第11話「最後に残った道しるべ」
 ほむらがついに真相を告げる!








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NO NAME

>「さやかちゃんを救うには、何もかも無かったことにするしかなくて」
これは「でもそれ(なかったことにする)はさやかの望みじゃないよね」
と繋がってる訳ですよ。

魔法少女になったら、さやかは失恋だけで魔女になってしまう。
⇒失恋は変えられないから、さやかを生かすには魔法少女になること自体
 取り消すしかない。
⇒でもさやかが魔法少女にならないと、上条は治らない。
⇒「全部無かった事にして自分が生きる」のと
  「自分が悩んで頑張って上条を救った経過と結末を取り消さない」のと、
どっちを選ぶかって時に ”さやかは上条を救った結果が良いんだよね?”
とあれはまどかがさやかに確認している場面。

 きっとあの場面で拒否すれば、さやか生存、上条は一生病院暮らし。
 そういう改編も出来たけど、「それはさやかの一番大事な望みと違う」
 と、まどかはそう確認したんですよ。そしてさやかも同意した。

 だから改編後の正しい状況は、
「さやかは上条を助けて魔法少女化、その後どっかの魔獣との戦いで
(おそらくは丁度、上条のコンサート終了と同時間帯に)消滅」
by NO NAME (2011-04-24 14:15) 

かし

虚淵作品でこういうENDに持っていけるとは・・・

とにかく見入ってしまった

ほむらの願いは叶ったと解釈していいのかな?

いやぁ、ホント鳥肌立ちました(千和さんの演技とか、もうね)
by かし (2011-04-24 19:43) 

kotekoma

なんて
いい話なんだ!
奥が深すぎる
by kotekoma (2011-04-24 21:58) 

カルディア

NO NAMEさん>
コメントありがとうございます。

さやかが魔法少女になって願わないと上條は病が治らない、
魔法少女という運命を背負ってでも助けたかったので
たとえ失恋しようが命が尽きようが、
病を治すことがさやかの最大の希望を叶える。
それを再確認してさやかを成仏させてあげることにした。
なるほど、もやもやが解けて理解できました。

by カルディア (2011-04-25 22:06) 

カルディア

かしさん>
こんばんは~(・∀・) ゞ niceありがとうございます!

虚淵作品についてこの作品で色々と噂を見聞きしていたので
すごく救いようのない形になるのか不安でした。
これは良いラストだと自分は思いますね~。これほんと胸をなで下ろしたw

ほむらの願い>
最初はまどかが死ぬことを避けるルートを探していたけれど、
その想いの中には、大切な友だちとずっと一緒にいたいという気持ちがあったのだと思います。
ここから先は自分の解釈ですが、
何度も時間を遡っているうちに、自分の苦労が当人に届いていない歯がゆさもあったんじゃなかと。それが理解できたことで自分自身が救われたんだと思います。ゆえに納得もできたんだと解釈しています。

by カルディア (2011-04-25 22:07) 

カルディア

kotekomaさん>
こんばんは~(・∀・) ゞ niceありがとうございます!

壮大でしたね。良い感じでラストを迎えたと思います。

by カルディア (2011-04-25 22:07) 

ロック

まどかの願い、最初はインキュベーターがいない世界?
でも、それでは単純すぎだし、そもそもインキュベーターを
超えるような事ができるかな?

と思いながら見てましたが、目を向けたのは魔女の方で、
且つスケールが大きかったです。


>ほむらから黒き翼が・・・
これは続きが気になる終わり方ですねw

by ロック (2011-04-25 23:34) 

コゼット

ようやく、見終えましたww

普通の見方で今回見てないんで、11話、12話を見てから1話から見たっていうスタイルを取ったんで普通は、まどか目線で進んでいく話を、ほむら目線で見ていったような見方になりましたが、中々奥の深いアニメだったと思います!!

本当は10話スタートの方が良かったのは見終わってから気付きましたが、それでも充分ですww
by コゼット (2011-04-26 00:13) 

凪

私的にも,ベストアニメにランクインです。1話から通しで,素晴らしい完成度だったなと思います。これはBD買うしかないなぁw

by (2011-04-26 04:59) 

カルディア

ロックさん>
こんばんは~(・∀・) ゞ niceありがとうございます!

自分もQBを消し去る形も1つだと思っていました。
が、まさか宇宙改変という説明の難しくなりそうなやり方で
締めてくるとは思ってなかったw

続きが気になりますがこういう終わり方がこの手の作品には
ほど良い形だと思うんですよね。
なので続編はむしろ作らないでほしいなとw

by カルディア (2011-04-26 22:23) 

カルディア

コゼットさん>
こんばんは~(・∀・) ゞ niceありがとうございます!

見方は人それぞれだと思います。
ただ初回から見ている身としては、
11話からだと面白さがかなり減ったんじゃないかと。

次にまた何か盛り上がる作品が出てきて、
まだ見ていなかった際には1話から見ることをオススメしますよ~。

by カルディア (2011-04-26 22:23) 

カルディア

凪さん>
こんばんは~(・∀・) ゞ niceありがとうございます!

衝撃の3話目からかなり視聴意欲が上がった作品ですね。
そして10話を見てからの1話目がとてつもなく面白く映るという。
何度となく見直したくなる作品ですよこれは。
特にほむらの行動を追いながらまた見てみたい!

by カルディア (2011-04-26 22:23) 

カルディア

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ロックさん
凪さん
アロンダイトさん
fuku-mokusさん

niceありがとうございます(^ ▽ ^)

by カルディア (2011-04-28 01:54) 

亀

うう、内容は知っているけど本編はまだ見れていない・・・。まあ、ひかりTVでAT-X入れる予定なので悲観はしていませんけどね。
しっかし、衝動的に今日BD1巻買っちまったぁ。それに2巻も予約しちまったぁ。しかぁし”後悔なんてあるわけない”!化の時は収入が不安定で、画質やOPなど5巻の出来が酷くて諦めたが、今回は固定収入があるし自粛による延期が+に働いてクオリティアップに繋がっているはずだから、”もう何も怖くない”!しマミられもしない!(笑)

しっかし見方によってはグッドとはいえませんですが、わりかしグッドなエンドで安心しましたよ。もう、虚淵さんってだけで戦々恐々していましたから(笑)そうそう最後のほむらの黒羽はまどかの空間と繋がっているという説がありますよ。あと流出?した設定ではほむらが「悪」に見えるようにとの注釈があるみたいですよ。

最後に、BD1巻の裏を見て・・・・OPテーマ「コネクト」、メインテーマ「magia」え!メンテーマなの?EDじゃないの?キャラクターエンディングテーマ「また、あした」(鹿目まどか/悠木碧)ええっ!EDがキャラソンなの!てな感じで吃驚しましたよ。
by 亀 (2011-04-28 21:55) 

カルディア

亀さん>
こんばんは~(・∀・) ゞ

BD購入決定ですか!
1巻はマミさんの部屋の小物が増えてるとか、かなりの修正があって良い感じみたいですね。

>わりかしグッドなエンドで
虚淵氏の噂を色々聞いていてバッドエンド的な展開も視野に入れていたのですが、そこから考えるとかなりグッドな展開ですね。GOODというよりGOD。私的には好きな終わり方でした。

>ほむらが「悪」に見えるようにと
色々と考える余地を与えるための演出なんだと思います。
それっぽく見せることで視聴者の考察を楽しむのでしょうね~。

>メインテーマ「magia」
劇中で何度も使われていたのでOP並みにインパクトのある曲ですね。なのでメインテーマという位置付けにしているのかなと思ってみたり。

by カルディア (2011-04-30 03:42) 

亀

たびたびすいません。
>まどかキャラソンエンディング
2巻の情報や放送版1,2話にEDが無かったらしい事から、1巻のみのEDみたいなんですが、なぜ「magia」ではなくまどかのキャラソンにしたんでしょう?
他の巻のEDが「magia」ならこの巻も「magia」で良かったのでは?と思います。別にまどかのキャラソンが良くないと言っているわけではないですよ。あしからず。
by 亀 (2011-04-30 09:44) 

カルディア

亀さん>
こんばんは~(・∀・) ゞ

>1,2話にEDが無かったらしい事から
そういえばあのEDって後半もあまり見なくなったな~と。
EDという立ち位置よりも劇中で使っていたほうが効果的だったこともあって、
メインテーマとしたのかな~? まぁ細かいことは気にしませんw

by カルディア (2011-05-01 01:53) 

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