能登麻美子フォトエッセイ『クオリア』レビュー 美しいグラビアと生の筆跡で彩るエッセイ [能登麻美子]
「愛を捜し続けています。」
声優、能登麻美子さんのエッセイ本。
グラビアも多く、ファンにはそちらが楽しみになる部分かも。
というわけで、レビューなど。
◆表紙
◆内容
時にゆったりと、時に激しく、筆跡が変わるのが特徴。
使っている筆がその都度違うかもしれないけれど、
だいぶ変化に富んだ筆跡だなというのがパッと見の印象。
最初は自然の色から何かを感じ取るように綴られる言葉。
そんな抽象的な詩は最初だけで、徐々に感情的な言葉が羅列していくようになる。
まるで心の中に留めていた気持ちが少しずつ吹き出すように、
彷徨う自分をどうしたものかと悩める言葉が羅列していく。
「生きるのが難しくなる瞬間がたくさんあったの」
人には周りから見えない苦労がある。
声優さんだけではないけれど、人と多く接する職業では、
やはり人間関係の悩みは多いことでしょうね。
「ひとつになりたい。」
人と接しながらも気持ちは平行線のまま、なかなか交わることのできない気持ち。
もしかしたら恋愛面での葛藤を抱いているのだろうかと、そう取ればそう思える文章もある。
または仕事相手となかなか気持ちが通じ合えなくて
上手く行かなかったことが言葉になったのかもしれない。
正直、女性の書くエッセイは男には上手く感じ取れないと思っています。
能登さんがその文字に込めた想いは自分には100%理解することはできない。
これだけを読むと、独りで悩み、1つずつクリアしていきながら
その世界で頑張っている孤独な能登さんを感じてしまったんだよね。
◆総括
印象としては全体的にネガティブに取れる文章が多いです。
そもそもエッセイは感情が揺れ動くときに書きたくなるもので、
辛いこと悲しいことを文字にすることで自分の気持ちを整えるのだと思う。
元気で明るいエッセイではなく、大人の女性の内面を映し出しているなと。
おそらく同世代の女性に共感してもらえるエッセイじゃないかと感じました。
思いのほか写真が多かったのはファンには嬉しいところですね。
声優界では若手が毎年どんどん出てきて、
あっという間にレギュラーが減り、名前すら見なくなる方も珍しくない。
そんな中で能登さんは変わらぬ人気を保っている方。
さすがに全盛期ほどの勢いはないだろうけれど、
自分のように以前からずっとファンだという方も多いと思う。
レギュラー番組を毎クールしっかり掴んでいるのは大きい。
能登さんの儚げなウィスパーボイスもしかり、凛々しい声もたまらない。
これからもずっと能登さんの声を聞いていたいものです。
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カルディアさん、こんにちは
能登さんの前髪パッツンは鉄壁ですね^^
とても透明感のあって、一発でこの人の声と分かる特徴は武器ですよね。
これからも能登ボイスに癒され続けたいですね^^
by エムジェイ (2012-01-24 01:44)
エムジェイさん>
こんばんは~(・∀・)ゞ niceありがとうございます!
前髪パッツンこそ能登さん!w
もうこれトレードマークになってますね。
それが演技にも現れていて、和を感じる透明感のある声はたまりません。
by カルディア (2012-01-24 21:47)