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氷菓 第18話感想 奉太郎気になります! 記憶の真相を解き明かせ [氷菓]

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「俺が自発的に行動することがそんなに異常か」

ふとしたことから中学時代の先生の行動を紐解くことに。
当時得た記憶とはまったく異なる事実が浮かび上がることに。

第18話「連峰は晴れているか」




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「そう言えば小木がヘリ好きだったな」

ヘリを見て突然中学時代の英語教師のことを思い出す奉太郎。
ひょんなことから昔の謎を解き明かすことになるとは面白いね。







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「何というか、こう…気になるんだ」

奉太郎、気になります!
そのやる気に全員が驚きを示すのは当然だ。
誇大リアクションに彼らがどこまで本気かわからないほどにw







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「こいつも大概失礼だな」

奉太郎が気になることが気になるえる。
見ろよこの顔、無垢な瞳でまるで子供のようじゃないか。
子供は大抵失礼なんだぜ奉太郎。







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「二人乗りでもいいですよ?」

そこは乗っておくんだ、奉太郎!
制服姿で女子と二人乗りなんて今しかできない貴重な体験だぜ?







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「つまり小木はヘリコプターなんか好きじゃなかったんだ」

雷に3回当たったこともあるという先生の話。
そこから導き出したのは先生は山へよく行く人だということ。
つまり小木先生は登山家でボランティアを行なう人だった。
図書館で過去の新聞を調べたことでその裏付けは取れた。

英語教師がヘリを気にしていたのではなく、
登山家としての小木がヘリを気にしていた。
それは山で遭難者が出た日。
奉太郎が当時見たのは、山岳会の仲間が遭難してヘリが飛んだのを安心した一幕。
遭難者は遺体で発見されたため先生としては残念な結果になっただろう。

これは時間を経てからわかる事実、という話かな。
紐解かなければ「小木先生はヘリが好き」という記憶のままだったのに対し、
真相は「遭難した仲間を気遣っていた小木先生」になる。
その先に、小木先生が悲しんだであろうことも推測される。

つまり「小木はヘリが好き」という記憶が、
この瞬間「先生の登山仲間が亡くなった」という記憶に正された。







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「今日は折木さんの意外な一面が見られて良かったです」

えるは何に気付き、何を言いたかったのだろう。
この時の反応が気になったよね。


自分の持つ何の変哲もない記憶の中に、実は凄い真相が隠されているのかもしれない。
全てのピースが繋がたったときには大抵は手遅れなんだけどね。




【過去ログ】
第17話「クドリャフカの順番」
第16話「最後の標的」
第15話「十文字事件」
第14話「ワイルド・ファイア」
第13話「夕べには骸に」
第12話「限りなく積まれた例のあれ」
第11.5話「持つべきものは」
第11話「愚者のエンドロール」
第10話「万人の死角」
第9話「古丘廃村殺人事件」
第8話「試写会に行こう!」
第7話「正体見たり」
第6話「大罪を犯す」
第5話「歴史ある古典部の真実」
第4話「栄光ある古典部の昔日」
第3話「事情ある古典部の末裔」
第2話「名誉ある古典部の活動」
第1話「伝統ある古典部の再生」







タグ:氷菓
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九竜一三

どうもこんにちは。

今回の話のみ、原作未読。
どういうストーリーなのかは把握していたのですが、実際に見てみると少し印象が違いました。
記憶違いの原因を突き詰めていく、という展開かと思ってました。

>「何というか、こう…気になるんだ」
人から頼まれないのに動こうとしたのは、初めてですね。
わずかな記憶違い、そんな小さな出来事の何が、奉太郎を動かしたのかが、今回のポイントですね。

>「二人乗りでもいいですよ?」
ここでなぜ、先に「えるが前で自分が後ろ」という想像をしたのかと。(^^)
普通は自分が運転して、と考えるのが先じゃ…これも省エネ思考なのか?

図書館での本選びのシーンは、アニメオリジナル、かなぁ?
いや、あまり意味のあるシーンじゃ無かったような気がするので。
それとも、これはこれで大事だったのか、原作を読むときには気に掛けておきたい部分ですね。

>「今日は折木さんの意外な一面が見られて良かったです」
>えるは何に気付き、何を言いたかったのだろう。
このあたり、「クドリャフカの順番」での奉太郎評があれば、すんなり納得できたんじゃないかという気がします。
「核が温かい人」という自分の評価が間違っていなかったことを、今回の件で確認できたということじゃないでしょうか。
同時に、奉太郎に対する想いが、微妙に転換したことにも気づいたんじゃないかと。
その想いがどういったものなのかが自分でもわからないために、「うまく言葉にできなかった」と解釈しました。

そういえば、えるが活発に動き回る姿を見るのは、今回が最後じゃないだろうか?
いや、病期で倒れるとかじゃなくて。(^_^;

原作は未単行本化ですが、ブルーレイ&DVDの付録として封入されるようです(まあ、いずれ単行本化もされるでしょうけど)。
で、ブルーレイで思い出したんですが、2話を見直していたら、奉太郎の家のリビングに「ビームを撃つ猫」が置かれていて、ちょっとびっくりしました。
アニメ化範囲外の話なのに、芸が細かい…それか、2期を考えているのかも。
まあ、今のところ圧倒的に原作が足りませんが、2〜3年後には可能性があるかもしれません。
ただ、そうなるとアニメ版に矛盾が出てしまうのが問題かも…(「愚者のエンドロール」編1話の後半のある部分)。
ああ、でも動く大日向は見てみたいなあ。
by 九竜一三 (2012-08-31 10:33) 

カルディア

九竜一三さん>
こんばんは~(・∀・) ゞ

>図書館での本選びのシーン
えるのちょっと偏った感覚に可愛さを見出すシーンと思って見ていましたよw

>奉太郎に対する想いが、微妙に転換
つまり恋心を抱いたことを言葉にできなかったということでしょうかね。
19話を見てから考えるとここが明確な転機の瞬間かなとは思いましたが、
この時はもっと他に何かありそうだなとも感じたので、
未だにもやもやしていますw

>2期を考えているのかも
これだけウケていればありかもしれませんね。
私的には望みたいところです。

by カルディア (2012-09-03 00:11) 

HINAKA

お久しぶりの、HINAKAです。

カルディア様

いやもう、前半の「能動的な奉太郎は異常だ!」と言う反応と、1人だけ異常だとは思っていないけれど、「変だ!興味有る!!」と思っている、思いいきり変な彼女の場面が、大好きです。
なので、記事にしました。トラック・バックをお許し下さい。

でちなみに、この物語時代背景が現代のようでいて、携帯電話が出ない辺り、どうなのかとは思いますが、一応「自転車の2人乗り」は昔からの、禁則事項なので(自転車での飲酒運転と同じく起訴されたら前科者です)、奉太郎君の前提が問題だと思います。
もっともこの人には、自分が探偵役だという自覚は無いのでしょうが……見事に、幼馴染みで中学3年間同じクラスの、伊原ちゃんとは脈ナシと分かった事も?収穫、でしょうか……。

それでは、また。


by HINAKA (2012-09-03 03:43) 

カルディア

HINAKAさん>
こんばんは。niceありがとうございます。

>現代のようでいて、携帯電話が出ない辺り
出てますよw 前回、里志や周りの人が使っていたので。
奉太郎やえるが持っていないだけじゃないかなと。

>自転車の2人乗り
よほど酷くない限りは注意されるだけでしょうね。
できるならやっておくべきイベントだなと自分は思っています。
ただ今の学生がどのように教えられてどんな真理なんのかはわかりませんが。
ここ数年ですよね、厳しく言われるようになったのって。
酒を飲んだら車は乗らずに自転車を使えと昔は良く言われていたなと。

>伊原ちゃんとは脈ナシと
摩耶花は里志ラブでずっと来ているので、そこは無いかと…

by カルディア (2012-09-04 01:18) 

九竜一三

>カルディアさん、HINAKAさん
どうもです。

携帯電話に関してですが。
原作1作目はもう12年前の作品なので、高校生のケータイ所有率がまだ低かったというのはあるかと思います。
対するアニメ版は2012年設定(関谷純の退学時期が12年異なる)なので、携帯電話自体は頻繁に登場していますね。
里志はスマホだし、入須も本郷とメールのやりとりをしてますし。

で、古典部で携帯を持っているのは里志と摩耶花で、奉太郎とえるは持っていません。
なぜ持っていないかは、20話(それと「ふたりの距離の概算」)を見ればわかります。(^^)
by 九竜一三 (2012-09-04 02:48) 

HINAKA

HINAKAです。

カルディア様、ここで問答(もめ事ではありません!)を起こす気はありませんが、九竜一三様への私信が出来無いので、ちょっと付け加えます。

携帯の存在は、この次の次第20話で登場しますが、地方という設定のせいか、背景の街並みとか行き交う人の服装とかが、少し古く見えます。
そもそも主人公の学校が、懐かしの?セーラー服にガクランですから。
残念ながら、伊原ちゃんの福部君ラブは、今までのTV放映分では理解できませんでしたが、何かインパクトのあるシーンとか会話が、あったのでしょうか?見落としたみたいです。

最後に、確かに「酒を飲んだら車じゃなくて自転車で」という時代もありましたが、その時代から既に法律上では自転車も「車両」で、歩行者と事故を起こすと大変な事になりました。
現在では、夜間無灯火で飲酒運転の自転車が、右側通行(自転車は車両なので自動車と同じ左側通行です)して来た場合、対向の自動車にとっては自殺志願と同じですので、御注意を。

最近自転車の事故が急増、しかも悪質化無法化しています。
その結果、全国的に「自転車にも道路交通法を的確に対応」という、形になっています。
例えば歩道での自転車は、もちろん走行禁止ですが、その上でいわゆる「当て逃げ」が、横行しているそうです。その中でも、視力不自由者用の白い杖の「折り逃げ」は、9割を超えるという残念な結果が出ています。
もちろん接触事故で、歩行者の大怪我増えて、民事裁判で賠償が億越えも、珍しくありません。
自転車利用者には、掛け捨ての手軽な「自転車災害保険」の利用を、強くお勧めします。コンビニなどで1年分が、手軽に入れます。

今は自転車も加害者になり得る、悲しい時代です。

余計な長広舌を、お許し下さい。

by HINAKA (2012-09-04 07:25) 

カルディア

九竜一三さん>
こんばんは~(・∀・) ゞ

携帯電話への補足ありがとうございます。
アニメで登場していたのは確認済みですが、
原作でも里志はやっぱり携帯持ってたのかが気になるところですね。
クドリャフカの最後に電話が鳴る仕掛けを使っていたので
原作でも持っていたとは推測していますが。

by カルディア (2012-09-05 03:16) 

カルディア

HINAKAさん>
こんばんは~。

>何かインパクトのあるシーンとか会話が
2話で奉太郎がえるに説明するときに明確に言っています。
また摩耶花も「私の気持ちを知って~」という会話があります。
はっきり好きだという告白はありませんが、
自分はその時から里志に気があるという前提でずっと見てきたので、
所々で摩耶花が里志を気にするというか、
奉太郎よりも里志を基準に考える傾向が見受けられるなと。
奉太郎とえるですら明確にラブを伝えていないので、
この作品自体がその手の表現は抑えているので分かりづらいとは思います。

自転車についてはこれ以上ここで述べるべき問題ではないので
この件は失礼ながらここまでとさせていただきます。

by カルディア (2012-09-05 03:18) 

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