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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q ネタバレ有り感想 序盤から度肝を抜く設定、すべてが新鮮で圧倒される映像だ! [【アニメ】劇場版レビュー]

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予想だにしない展開の連続!

当時のTV版や旧劇場版とも異なる、全てが新しい展開。
これはネタバレなしで語るのは不可能だね。
でも語りたくてたまらない!
というわけで、以下シーン毎における感想とか。

※ネタバレ全開です。
まだ見ていない方はご注意ください。
たとえBDで見る予定の方でも読まない方が良いです。
予備知識無しで見た方が絶対に良い。




●「再突入直前だっちゅーの!」

TVの冒頭6分ではマリの歌声は入ってなかったよね?
ネルフに捕えられ、月に隔離されていた初号機&シンジを奪取しに来たのかなと推測。
(または地球軌道上に隔離されてたのかな)
この6分だけでも濃厚なのに、序章に過ぎなかったという…。





●ミサト艦長? ここはどこ?
『破』のラストの状態からよくシンジは無事だったものだと。
ミサトらしき人とリツコさんの姿が…って、ショートヘア?
なにやら仲間も増えている。でも民間人とか言っているし、何なのこの状況は!?
そしてトウジの妹、キター! かわいいじゃんw しかもcv沢城さんか!

「あれから14年経った」

マジかー!!!!
てっきり別の時間軸とかそういうものかと思いきや、
ちゃんと『破』から繋がっていることに安心。

しかしアスカもマリも28歳には見えないなぁ。
それはヱヴァパイロットが歳を取らない「ヱヴァの呪縛」という。
そのほうがいいw
ミサトやリツコもそれほど歳取ってるように見えないけれど、それでもいい。





●反ネルフ組織「Wille(ヴィレ)」&「戦艦ヴンダー」
旧ネルフ職員で構成されたミサトを艦長とする反ネルフ組織。
ゲンドウやゼーレのやり方に異を唱え、自然とそういう流れになったのも頷ける。
「人類補完計画」はサードインパクトを起こすことで為しえるわけで、
それをミサトたちが知ったのだろうね。

戦艦ヴンダーの独特のデザイン、惹かれる!
覚醒した初号機を積んでるの? ヴンダーそのものが初号機? 動力源?
なんにしても離陸してからの戦闘シーン、カッコ良かった!
ところで襲ってきたのは使途でいいのかな?





●「ヱヴァにだけは絶対に乗らんといてください!」
シンジの名を呼ぶ綾波の声が聞こえてくる。
戦艦を壊して零号機に似た9号機の腕が。
ミサトらに行くなと止められるも、綾波を選んでしまうのは仕方なし。
こんなにも早くミサトたちの下をシンジが去るとは思わなかった。





●ジオフロントが丸裸
黒いプラグスーツに身を包んだ綾波。胸元には「09」。
ジオフロントが丸裸で空が見える…
『破』では第10使徒によって本部は壊されたけれど、
地上に穴が開いているのは、やはり『破』のラストの衝撃か。
この瞬間、もしかしてサードインパクトは起こったの?と思えた。





●ニア・サードインパクトが起こった
やはり起こっていたサードインパクト。
「ニア」と付けられていることで中途半端な状態みたいだ。

世界の状況を見てみたいと思ったら、カヲルくんがシンジを連れて階下へ。
なぜ階段を下ってるんだろって思ったら、ジオフロントが天空に!?
柱一本で支えられた逆四角錐が今のネルフ本部。おおお…

雲が晴れた先に見えた世界は真っ赤な惨状。
とても人の住む状況じゃないってのが良くわかる。
それを起こしたのはシンジであるとカヲルはきっぱり言い放つ。
これじゃ、もうヱヴァに乗ろうとはしないだろうね。
そもそも初号機がないんじゃ、乗るに乗れないけれど。





●カヲルとイチャラブなシンジ
TV版の頃からいい感じだった二人がより仲の良さを見せてくれる印象。
綾波は助けた頃の綾波ではないようで、あれだけのことをしたのに報われない。
優しい言葉を掛けてくれるのは、ネルフ本部ではカヲルだけ。
シンジからすればそっちに心を向けちゃうよなぁ。





●綾波ユイ
シンジと冬月が二人っきりで語るというこの意外性。
母親の写真を見せられ、実験体になったことなど衝撃の事実をシンジが知らされる。
新劇場版ではシンジに様々なことをしっかり伝える形だなと思えたよ。
それは視聴者にも説明が入る形になるのでOK。
ところで母親の名前が綾波ユイ?
碇ユイじゃないのか。





●ヱヴァ13号機、ダブルエントリーシステム
ゲンドウが最後のヱヴァだと言いながら見せる13号機。
カラーリングなど全体的に初号機に似ている。
しかもダブルエントリーシステムで、シンジとカヲルの二人乗り。
そうきたかー! 終盤を感じる機体だ。





●リリスのもとへ
セントラルドグマへ向かう13号機&レイの乗る9号機。
カヲルと二人っきりじゃないことに不満なシンジが新鮮というか、
レイへの不信感が相当強まっているようだ。
この下っていくシーン、TV版でカヲルを握りつぶしたあの瞬間が過ぎったよ。





●サードインパクトの爆心地
干からびたような白い巨体のリリス。
同じ場所にロンギヌスの槍ともう一つの槍(名前失念)が刺さった6号機?も。
『破』のラストで槍が刺さったのは初号機だったはず。
あの後どんな流れでこうなったかは説明ないけれど、
6号機がサードインパクトを半端に止めてくれたと解釈しておく。

その二本の槍を抜いて持ち帰るのがシンジたちの目的。
「壊れた世界を作り直せる」という話に乗ったシンジはやる気満々。
けれど本来は別々の槍なのに形状が同じことに疑問を抱くカヲル。
カヲルが止めるもののシンジは抜いてしまう。

同じ槍なのはトラップ。
カヲルを消したいゲンドウの企みなので術中にハマった形だ。

自分のことを第一使途と言うカヲル。
第一使途とはアダムを指す。
TV版でもカヲルはアダムの魂を入れたものだから納得。
そのアダムが使途によって汚染され、
自分がサードインパクトの引き金になると悟り、死を待つかのような雰囲気。
でも実際にカヲルを爆破させたのはミサトだよね?
つまりミサトはここでシンジを消す決意をしたってことなのか。





●弐号機[02'](アスカ)と8号機(マリ)登場!
槍を手に入れた13号機が覚醒!
サードインパクトだのフォースインパクトだの、とにかく再び世界が壊される状況へ。
それを止めんばかりに2号機&8号機の連携プレイ。
マリが後方支援、アスカがバリバリ活躍するってのは楽しいね。

9号機が戦艦ヴンダーに取り付いて浸食。
それを止めるために弐号機がなんとビースト化。アスカもできるようになったのか!
それでも倒せないため、ごめんねと言って自爆させるアスカ。

とにかくこの二人が出てきてからの戦いが瞬きを忘れるほどに凄い。
最後の盛り上がり、ハンパない!





月じゃない!?

ジオフロントは太古に落ちた黒き月の上に建造されたもの。
でも地面から姿を現わしたのは、何かの形を成している。月ではない?
なんだろね、これ…

覚醒した(しようとしている)13号機から
エントリープラグを引っ張り出して、アスカによって助け出されたシンジ。
ふぬけとなったシンジに喝を入れるアスカが勇ましい!
そこへやってきたレイは、なんだか少し人間味を取り戻しつつあるような?
二人の歩いて行く後ろを追っていく姿が微笑ましかった。




◆推測
TV版+旧劇場版では、人類補完計画が完遂されたものだと思っている。
シンジとアスカが残ってしまったのはエヴァの呪縛的なものだろう。
つまりゼーレの計画が勝利した結果(ゲンドウのシナリオは他にもあったようだけど)。
新劇場版では反ネルフ組織を立ち上げたという設定から、しっかりゼーレへの対抗勢力を描く。
ニア・サードインパクトという中途半端な結果となり、
13号機によるフォースインパクトも止められた流れを見ると、
補完計画は完遂されず、今生きている生命が残るエンディングになりそうだなと。
つまり旧作とは真逆の結果。
そのほうがシンジや視聴者的にもハッピーエンドに映るだろうからね。

ひとつ気になるのは、TV版では胎児まで復元されたアダム。
新劇場版では「ネブカドネザルの鍵」に改変されている。(それが何かは不明)
月面にアダムらしき姿が『破』で見えたため、アダムは月で復元されたのだろう。
これが終盤での大きな改変の鍵にもなりそうだと思えている。
すべては個人的な解釈ですけどね。




◆総括
とにかく全てが新しく、目に映る物全部が新鮮だった!
『破』まではTV版の流れにある程度は沿っていたけれど、『Q』は全てが違う。
旧劇場版では噛ませ犬的で可哀想な立ち位置だったアスカが
まさかこれほどの活躍を見せてくれるとは思わなかったよ。
謎は残るけど、この作品にしては説明はあったほうだと思う。
序盤は何だこれはというワクワク感。
『破』の終盤も凄かったけれど、『Q』の終盤はそれ以上。
ラストカットはまったく鬱ではないところも気持ちいい。

次回作は「リピートマーク」が題名に付く。
一体何をリピートしようというのだろう。
とにかく次もどんなものを見せてくれるのか本当に楽しみだ!

BDが出たら買うかどうか。もちろん買いでしょ。隅々まで見たい。




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