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『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』見てきた! ネタバレあり感想 [【アニメ】劇場版レビュー]

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ネオンジェネシス!

ついに完結かと噂される劇場版シリーズ最終章が公開!
さっそく見てきたので思ったことをそのまま書き起こしてみた。
細かな考察とかは特に無いのであしからず。




※以下、ネタバレ込みでの感想になります。


――パリ復元
マリの歌声からスタートするのはもはや『破』からのスタイルとして定着。いいね、こういう定番化の始まりを作るあたり好きだ。

ヴィレはユーロネルフ本部からエヴァ2・8号機用のパーツを取り戻すためにパリ復元を実行中、それを阻止せんと現れるネルフのエヴァ。使徒の顔を持ちながら体はエヴァっぽいボスキャラと、電力を供給するだけの足だけエヴァというデザイン、こういうセンスたまらんなあw どこかヤシマ作戦を思い起こさせる演出だ。
もうね、変なエヴァが出てきて演出もカッコイイので序盤からぐいぐい惹きつけられる。ドンパチで最初にがっつり掴んでくるってのは王道パターンだけどそれをしっかり形にして高クオリティで見せてくれるのが素晴らしい。


――第三村
シンジたちはようやく人の住む第三村に到着。てかあったんだね人が住む場所なんて。
ずっと塞ぎ込んでだらしなく寝込むシンジはなんとも情けないというかアスカの罵倒に頷きたくなるほど嫌気が差してくる姿だ。どうせまたエヴァに乗るんだろうな、けれどこんな腐ったやつに世界を救われたくないなーとさえ思えてくるダメっぷり。
代わってここはレイのターンと感じられるほど顕著に成長が描かれるのでレイ好きにはご褒美カットの連続かも。
それにしてもトウジとケンスケの登場には驚かされたよ。しかもトウジが委員長と結婚して子供までできてるなんて、これは視聴者側も望んだ未来なんじゃないかな? 少なくとも自分は嬉しかった。
ケンスケは落ち着いた雰囲気で大人感あるね。そんなケンスケの家に上着とパンツ一丁というラフすぎる姿で居候してるアスカ。学生時代は委員長とあんなに仲良かったのにあえてケンスケの家かと。それだけ環境と境遇が変わったんだろうけど、アスカの裸を見ても動じないケンスケに、わりと長いこと一緒にいるのかなと詮索してしまう。もしやこの2人デキてる?という疑りも。いやいやそれはないなw と、このときは心の中で即座に否定しておいた。

黒レイが液体化したのは驚いた。ここでもうレイの出番は終わり? 早すぎない? シンジが再起するための役割は果たしたって感じだけど、せっかく感情が芽生えて人並みに生きていけそうだと思えただけにあっさりな退場に勿体なさを感じてしまった。


――ネルフ本部へ
そして再び怒涛のバトルタイム。
ネルフとの決戦は理解が追いつかないほど激しくて、とりあえず専門用語とかは置いておいて分かる範囲で楽しもうって感じ。とはいえこれまでのエヴァからしたら何が起こってるのか目に見えて分かりやすい。それだけに引き込まれる。裏宇宙とかよくわからないけどワクワクする設定に釘付けだ。

アスカの眼帯がまさか裏CODEの封印になっていたとはね。マリが見せたビースト化以上の変化にワクワクが止まらない。てか「シキナミタイプ」ってなに? え、まさかアスカもクローンだったの!? いつからだ?

結局エヴァに乗ろうとするシンジ、それを許すミサト。
『破』で「行きなさいシンジくん」と言ったミサトが『Q』では「もう何もしないで」と言ったことで『Q』を全否定している人が当時散見されたけれど、なぜミサトがそんな態度を取ったのかがここで明かされる。そもそもその程度で叩かれる理由が自分には理解できなかったんだよなあ。DSSチョーカーを作動させなかったりどこか手厚く保護してる感があったので今回理由が明かされてみればやっぱりそうか程度の納得感あったし。
ミサトと加持の子供がいたこともまた驚きだった。それが『Q』でシンジに冷たい態度を取った理由でもあり今エヴァ搭乗を許す理由にも繋がるのでその存在は大きい。


――精神世界
ゲンドウとのバトル、そして精神世界。
正直、ゲンドウの本心トークで嫌悪感を抱かざるを得なかった。ユイを復活させるための自己中な計画を別途織り交ぜているのは以前より周知の事実だったけれど、ほんともうそこだけしか見てなかったって感じ。
なにより子供嫌いなゲンドウが一番の子供だと感じられた。シンジを子供扱いすることで自分を大人だと思って安心する最悪な人種だ。「子供の駄々に付き合っている暇はない」とか、大人らしい最もなセリフと思えたアレやコレがすべて大人の真似事をしたいだけの子供のセリフだったんだなと。コミュ障としてもシンジの比じゃないことが劇中で語られる。結果的にシンジに諭されてしまう始末だ。これはゲンドウ株が下がったなあ。

ファーストインパクトは「海の浄化」、セカンドインパクトで「大地の浄化」、サードインパクトで「魂の浄化」、この説明はなるほどだった。


精神世界でアスカを救い出すシーン、子供アスカに寄り添っていたのがケンスケだったことで二人の仲を確信した。この2人を結ばせたのは意外だったけれど主要メンバー全員をカップリングさせようと考えた結果、アスカとケンスケに落ち着いたのかもしれないね。こうしてみると良い落とし所かもしれない。
カヲルくんを「渚司令」と呼ぶ加持、どこの世界線だ?って感じで謎だったけれど、何度も生まれることを繰り返しているようだったのでやっぱりループしてるのかなあと。ここはちょっと説明ほしかったかな。
長髪のレイ。彼女がどのレイなのか分からないけれど感情を持った状態で新たに生まれ変われるならそれに越したことはない。

本当にすべてのエヴァを破壊してこの世からエヴァの存在自体を消し去る演出に、マジで完結させる気だこれ...と。不意に「全ての魔女を生まれる前に消し去りたい」と願ったアルティメットまどかが脳裏をよぎった。


――ラストシーン
ラストのカップリングのシーンだけど、レイとカヲルはアダムとリリスってことで元サヤ。
レイとアスカがクローンと判明したことで、シンジの相手役としてマリに落ち着いたのかなと。そもそもマリが何者かは明言されてないんだよね。『Q』まではアスカの母親説が濃厚だったけれど、劇中の演出から見てゲンドウらと同期、エヴァの呪縛でずっと若い姿のまま。ってことはユイと前後してエヴァの接触実験の被験者でパイロットとして成功者の第一人者なのかなと推測。ポジティブ思考で引っ張ってくれる明るい女性でシンジとは真逆の性格なのでむしろ相性がいいんだろうなと。結果的にこのカップリングには納得した。



●総括
TV版から約25年を経てようやく結末が描かれた。これまでいつ終わるのかと揶揄されてきたが、ホッとした面と本当に終わってしまったんだなという寂しさもある。それでもエヴァは廃れないコンテンツだと思うので、今回完結はしたけれどまた10年後20年後には新たなるエヴァが生まれそうな気もするし、それこそ別監督作品になってるかもしれない。『ヤマト』のようなリメイクか、『ガンダム』のような多様な変化となるのか。それはもう自分が知っているエヴァではないかもしれないけれど、今回の『シンエヴァ』ではTV版から続く『エヴァンゲリオン』という映像作品がしっかりと結末を迎えたんだなと感じられた。
これだけ人を揺さぶり、25年経っても面白さを損なわないなんて凄い作品だと思う。諦めずにラストまで描いてくれた庵野監督やスタッフのみなさんにお礼を言いたい。本当にありがとう!



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