「奇跡ってのはタダじゃないんだ」
奇跡を起こせても、その対価は同等レベルの辛さ。
魔法少女は悲しい運命を背負わされた者の姿、か。
青空よりも暗い風景が多い、これぞ深夜の魔法少女アニメ。
「説明を省略したけれども」
重要な説明を省略し、質問しないのが悪いというQBクオリティ。
これが凄腕セールスマンの手口か!
ふざけんなw
「これが本来の痛みだよ」
ん~、ここかな~?
「キュゥべえはどうしてこんなひどいことするの?」
気付くの遅いし!
でもこれでまどかは魔法少女になるなんて言わないだろうね。
主役が変身せずに終われば、歴史に残る作品になるなぁw
「ほむらちゃん、どうしていつも冷たいの?」
優しさの裏返しなんだと思うよ。
まどかを巻き込みたくない、気付かせたくない理由があるんだと。
「いつまでもしょぼくれてるんじゃねーぞ、ボンクラ」
気にかけてくれてるじゃん!
この作品、いずれのキャラも最初の印象とは真逆の性格を持っている
というのが1つの見方だと思っている。
よって敵対心むき出しで出会った杏子は、
本当は優しさを持っている子だと思えてならないんだ。
「食い物を粗末にするんじゃねー」
杏子は首をつかみ上げるのがデフォ。
「みんなが親父の話を真面目に聞いてくれますようにって」
神父である父親のためにキュゥべえと契約したのか!
人のために願った点がさやかと一緒だから気にかけてくれたんだね。
「奇跡ってのはタダじゃないんだ」
このセリフが作品のテーマの1つでもあると思えた。
続く言葉の「希望を願えばそれと同じ分だけの絶望がまき散らされる」に、
良いこと悪いことは同じ分だけ与えられる、という思想が根底にあるんだと。
大きな願いには相応の対価が必要か。哲学だなぁ。
「私は人のために祈ったことを後悔してない」
これは間違いだと思いたくないさやかの単なる意地だと思う。
自分もちょっとそう思えるけれど認めたくないって感じで。
なぐさめられるような形も、さやかにとって気に入らないのかも。
自分は杏子の考えに同意だなぁ。
「私、上條恭介くんのことお慕いしてました」
突然の仁美からの告白!
けれど裏があるように思えたよ。
教室で上條を見つめるだけのさやか。
その顔を伺っていた仁美・・・
嘘を付いてまでさやかが勇気を出して上條に告白するように、
友だちの背中を押してあげる行為だと思えたんだよね。
「仁美に恭介のこと取られちゃうよ~」
次に仁美が危機にさらされたとき、出くわしたさやかは見て見ぬフリ。
仁美が致命傷を負い、恭介の件は嘘だと知らされさやか号泣。
な~んて展開を想像してみたり。
「ゾンビだもーん」
だったら告白しちゃえばいいのに。
ゾンビだからこそ失うモノがない。
告白を止まる理由って、
今の状況から何か失うモノがあるかもしれないという不安からってのが一番でしょ。
そもそも告白をしないならなんで治してあげたの?
いずれ誰かに取られるだろうに。
わけがわからないよ。
「その気になれば痛みなんて完全に消しちゃえるんだ!」
あーあ、もうなんかやけっぱちだ・・・
悲劇のヒロインに陶酔して自傷行為しているだけにしか見えない。
打たれ強そうで意外と脆かったというギャップか。
華やかで正義の味方に酔いしれることのできる魔法少女は、
この世界では辛い人生を背負わされる者。
自分のための願いならまだしも、
他人の幸福のために使うことがどれだけ浅はかなのかと知らしめる。
それは正義ではなく、単なる自己満足であると。
ほんと、魔法少女というシステムを皮肉ってるよなぁw
そこが面白い。