次世代DVD大戦
現行DVDの約3~5倍の記憶容量を持った
『次世代DVD』と呼ばれる
2種類のデジタルディスク媒体への移行が始まっています。
[rihiser さん]
rihiser さん のところで現時点での抗争を簡潔に書かれていますので、
サクっと知りたい方は、まずそちらからどうぞ。
この規格の問題は、国民全体…いや世界全体を巻き込むものですね。
とりあえず以下では、長~いですが
なるべく簡単な言葉を使って自分なりの意見を書いてみます。
(難しい言葉を知らないという話もありますが)
次世代DVD大戦
現行DVDの約3~5倍の記憶容量を持った
『次世代DVD』と呼ばれる
2種類のデジタルディスク媒体への移行が始まっています。
[rihiser さん]
rihiser さん のところで現時点での抗争を簡潔に書かれていますので、
サクっと知りたい方は、まずそちらからどうぞ。
この規格の問題は、国民全体…いや世界全体を巻き込むものですね。
とりあえず以下では、長~いですが
なるべく簡単な言葉を使って自分なりの意見を書いてみます。
(難しい言葉を知らないという話もありますが)
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次世代ゲーム機の1つ、SONYが全社を挙げて気合いを入れているのが「PS3」。
そこにBlu-ray Disc(以下、BD)が搭載されることが決まっているため、
今のところBDの需要は確保されていると言っていいでしょう。
しかし、現時点でのPS陣の勢いがPS3でも継続するのでしょうか?
「PS3はゲーム機じゃない」と久夛良木(くたらぎ)氏が
言っているところからすれば、
PS3はBD再生機(録画機能は付かないだろう)としての値段も考慮して、
かなりの価格になると考えられます。
とはいえ目先のターゲットはゲームユーザー。
そのユーザー層を考えると、学生も入るためにそれほど高くはできない。
どうするんでしょうね?
正直、100歩譲って8万ぐらいで出したいところでしょうけど、
1000歩譲って49800円、それ以下でなければ多大なる普及は難しいでしょう。
この話は一旦おいておき…
HD DVD(以下、HD)規格側の東芝陣。
これを支持するメーカーにマイクロソフトがいます。
すなわちXBoxのメーカー。
次世代ゲーム機の1つ、XBox360でHDが再生可能となれば、
完全に真っ二つに割れるわけです。
「XBoxなんて売れないよ」
確かに現在のXBoxの勢いは、まったく相手にならないほど弱いです。
しかしそれは日本での売り方に失敗したわけで、次期XBox360では
日本での商戦を肝に展開していくことを、マイクロソフトは明言しています。
「FF」の生みの親、坂口氏が立ち上げたミストウォーカー社によるソフト供給
ということからも、その意気込みが感じられます。
とはいえ、現時点でのPS陣の勢いを考えればPS3安泰。
よってBDも安泰なわけです。
………………
…………
……
…10年前、SONYがゲーム業界で天下を取ると誰が思ったでしょうか?
任天堂安泰…。
ゆるぎないと思われたハード競争が崩れた歴史があります。
出だしは弱くとも、もしかしたらXBox360が普及する可能性も
無きにしも在らずです。
実際にどうなるのかは、わかりませんが。
当然ながらSONY陣営は、次期DVD規格にも、次世代ゲーム機にも
攻撃態勢で突進してくることでしょう。
「とにかく1規格に統一してくれればいい」
それはユーザーサイドが思っていることだと思います。
けれどSONYは知っています。
規格取り合戦での、勝者の旨味と敗者の辛さを。
かつてビデオでのVHSとベータでの戦いに敗れた悔しさがあります。
そんな過去の敗退劇における汚名を返上すべき戦いが目の前にあるのです。
さすがに負けたくないでしょう。
そんな気持ちもありつつ、簡単に言えば”金”という面もあります。
そりゃあ、規格持ってる方がおいしいですからね。
規格が2つに分かれれば、ややこしいことにもなります。
現時点でもDVD+Rと-Rがあり、初めて手に取る人にとってはややこしさ
このうえないハズです。加えてRWだのRAMだのがありますからね。
「わからないから買わない」
そう言っていた知り合い(年配)の方もいます。
ビデオが現役なので、ビデオのままでいいと。
規格の複雑化は、たとえ2分割だけでもライトユーザーからしてみれば
AV離れをさせてしまう原因になります。
お店の人も大変でしょうね。
現状のDVDに加えて、BDとHDとの違いも説明しなければいけないのですから。
こうした抗争を知らないお客から、ヘタをすれば店員が怒られ兼ねません。
規格の2分割…
どうしても統一をと考えれば、折れるのはHD側な気もします。
なんとなくですが、BD側は頑として折れない気がしますので。
「だったらBDでもいいじゃん」
そんな考えもあるかもしれませんが、それで良いのでしょうか?
BDでSONYが次期DVD規格の天下を取った場合、
一番懸念されるのがコピー関連。
音楽面でMP3への対応をかたくなに拒否し続けた姿勢は、
レーベルゲートというコピーガードを普及させようとしたからです。
すなわちガード面において自社規格での統一を図ったわけです。
それだけ”自社規格”というところにこだわりを持っている会社です。
ここにも過去の敗退劇へのリベンジ、
規格を持つことへの貪欲さが現れています。
現状はMP3への対応もしていますが、
それは世の流れに仕方なく合わせたとしか見えません。
そう考えるとBDで天下を取れば、自社規格のコピーガードでガチガチに
なるでしょうね。
当然、ガードをかいくぐる手段などが出てきたりしてイタチゴッコとなりますが、
世界のSONYと言われただけの対抗手段は持ち合わせていることでしょう。
私自身、コピーを推奨するわけではありません。
よろしくないことはわかっていますが、
世間的には多少の逃げ道も用意しておくのが良いということです。
車のハンドルも”遊び”が必要のように、緩める部分も残しておくことを
考えておいて欲しいものだと感じています。
10月6日に行われた「CEATEC JAPAN 2005」において
コピーワンスに関して「私的利用の範囲で視聴者の利便性を考慮」
というコメントがあがりました。
実際にどこまで考慮されるかはわかりませんが、
「使い勝手の良い程度のガード」に留めておいて欲しいと思います。
同日、「DVD Forum Japan Conference 2005」において東芝の山田氏は、
「コピーは“禁止”ではなく“いかに許すか”」
という言葉を残しています。
まさに上記”遊び”を考えた姿勢だと感じました。
ただ、「購入時にコピー枚数を申請」というのが引っかかりましたが…
(正式決定ではない)。
とにかくガードを施しても、
手間のかからない仕様を希望したいものです。
余談ですが…
ビデオやDVDが普及したのはアニメオタクの力が大きいと、
勝手に考えています。
もちろんスポーツやドラマ、映画好きのかたもユーザーに含まれますが、
毎週放映されるアニメをDVDで保存しておきたい、
思わずパッケージの絵だけでDVDを買ってしまう、
そんなスタイルを持っているのはアニメファンならではです。
好きだった過去の作品がDVDBOXで出たら、金を惜しまず買ってしまう。
そのパワーはスポーツファンやドラマ好きの方よりも、間違いなく大きいです。
東芝の「HDD内臓DVDレコーダー」はRDというシリーズで売り出しています。
RDシリーズには、開発サイドでのコードネームが付けられており、
「ストライク」や「フリーダム」といった名称でも呼ばれています
(「エターナル」や「イージス」なんてのもある)。
このネーミングはアニメ好きの方ならすぐにわかるかと思いますが、
開発サイドに、いわゆる”分かっているかた”がいるわけです。
名付け親が単なるアニメオタクなのかもしれませんが、
購入の要となるアニメファンの気持ちが分かっている、
遊びのできる東芝開発陣には、頑張って欲しいと思っています。
私自身が所持しているのもRD製品ということもありますが。
カッコいいスタイルを目指す
SONYのBDか、
オタクもフォローできる東芝のHDか。
そういう視点からも見てみるのも面白い抗争かと思います。
「Blu-ray」か「HD DVD」か…
どちらにせよ、そこにユーザーがいることを考えて進めて欲しいと願っています。
(2005/10/7 現在の意見)
お ま け♪
ブルー・レイタンと、HDタン (笑
擬人化というか、あくまでも個人的なイメージです。
スタイル重視なブルー・レイタン。気まぐれ発火なSONY爆弾を所持。Σ(゜д゜;)
オタク心がわかるHDタンは、自身がメイドレイヤー。
一部の容量が大きいです(*´Д`*)