「あ、あの、暁美・・・ほむらです」
え? え?
三つ編みメガネでおっとりほむほむー!?
俺の知っているほむらと全然違う!
だがこの瞬間、別の時間軸での物語が始まったのだと悟った。
時間を操る能力を持ったほむら。
これが彼女にとって一番最初の、本来の時間帯なんだろう。
◆1度目の世界
おどおどするほむらカワイイw
各キャラにギャップを用いた作品だと思っているけれど、
ほむらのギャップはここで見せてきたか!
まどかが保健室にほむらを連れて行く。
おどおどなほむらに、フレンドリーなまどか。
第1話とは立場逆転な状態だ!
「なに? なんなの!」
病弱で内向的な自分を責め、そこを魔女につけ込まれたか。
しかし今のほむらには立ち向かう術はない。
「間一髪ってところね」
キター! カッコイイー!
マミとまどかのツイン攻撃。
まどかが魔法少女になってるじゃないか!
「それでも私は魔法少女だから」
ついにワルプルギスの夜が来てしまった。
マミは倒れ、魔法少女はまどか1人に。
ほむらがいた最初の世界のまどかって、とても凛々しいね。
きっとさやかに付いて回っていたまどかのように、
まどかの戦いをいつもほむらは見ていたんじゃないかな。
「どうして? 死んじゃうってわかってたのに」
まどかは敗れ、命を失った・・・
その後、この世界はどうなってしまったのだろう。
「私は鹿目さんとの出会いをやり直したい」
キュゥべえとの契約が成立。
この瞬間、時間操作の力を手に入れたのか。
◆2度目の世界
「鹿目さん、私も魔法少女になったんだよ」
病院のベッドからリスタートするほむらの時間。
転入のあいさつもそこそこに、いきなりそんなこと言っちゃうとかw
でも、このほむらには今までまどかと過ごした記憶がある。
また会えて凄く嬉しかったんだろうね。
最初に選んだ武器はゴルフクラブなのかw
戦闘には向いてない性分だから、これからどう力を付けていくか。
自力で作った爆弾を武器に、
なんとか時間停止の能力を活かそうと奔走するほむら。
マミとまどかとのチームワークもあって、魔女撃退!
「どうしたの? 鹿目さん」
この場面ということは、ワルプルギス討伐後か。
成功した感じだが・・・?
「なんで、こんな・・・!」
暗雲が立ち込め、まどかが最悪の魔女に・・・
これは、やり直すしかない。
◆3度目の世界
「伝えなきゃ、みんなキュゥべえに騙されてる!」
再び病院のベッドで目を覚ます。
自ら魔法少女になってワルプルギスの夜を体験したことで、
ようやくキュゥべえの真の目的を知ったのか。
だが、今からならやり直せる!
「あの杏子というやつとグルなんじゃないでしょうねー?」
この世界ではさやかも魔法少女で、杏子も出てきているのか。
「いきなり目の前で爆発とか、ちょっと勘弁してほしいんだよね」
全員でモンスターを近接攻撃しているところで龍撃砲を撃っちゃう感じ?
それにしても、この時点ではまだ三つ編みメガネのおっとりほむらなのか。
時間止める能力を活かしてる!w
どこぞの事務所から拳銃やらショットガンを拝借しちゃってるよ。
この度胸は3度目だからこそだね。
これは、もしやさやか!
おお~、杏子もいるぜ。
「さやかちゃんやめて!、お願い思い出して!」
まどかが歯車を避けるシーンが良い動き。
時間を止めてそれぞれの歯車に対して銃を撃つことで、
解除後にはすべてが破壊される。
なるほど、ほむほむ考えたな。
「ごめん、美樹さん」
さやかに謝っているあたりが、
まだまだか弱さを捨てきれない頃のほむらなんだね。
え?
杏子のソウルジェムが破壊された?
ほむらを拘束するこの黄色い帯はもしや・・・
「みんな死ぬしかないじゃない!」
仲間割れか!
ソウルジェムが魔女を生む仕組みを知って暴走するマミさん。
マミさんが生きていたら、こんな展開になっていたのか・・・
「いやだ・・・もういやだ、こんなの・・・」
まどかがマミのソウルジェムを破壊した・・・
この瞬間、ワルプルギスの夜を前に、残った魔法少女は2人だけ。
戦力的には行けるかもしれないが、
友だちのさやかを失い、マミをその手で殺めてしまった罪に囚われ、
きっとまどかは冷静ではいられないと思うよ。
「私たちも、もうおしまいだね」
うわ・・・
ワルプルギスには勝利したようだけれど、2人のソウルジェムが淀みきっている。
浄化できるグリーフシードはもう持っていないため、
2人は魔女化するしかないのか・・・?
「さっきのはうそ。1つだけ持っていたんだ」
ほむらのソウルジェムを、まどかが浄化した!
優しさからか?
なぜそんなことを!?
「ほむらちゃん、過去に戻れるんだよね」
「歴史を変えられるって」
「キュゥべえに騙される前のバカな私を
助けてあげてくれないかな?」
まどかを魔法少女にさせないことはほむらの意思でもあり、
本人からの願いでもあったのか。
「約束するわ。絶対にあなたを救ってみせる!」
ここでの決意が、9話まで見せていたほむらの態度の意味。
なんという大きな悲しみを、幾度も経験していくのだろう・・・
「私、魔女になりたくない」
差し出されたソウルジェム。
これをほむらの手で破壊してほしいということだろう。
初めて会った日から仲良くしてくれたまどか。
頼りない自分を助けてくれたまどか。
その彼女を、自らの手で葬らなければならない結末・・・
これは精神的にも強くなるはずだよ。
◆4度目の世界
病院のベッドから意を決して立ち上がるほむら。
メガネを外し、髪をほどくのもまた決意の表われか。
「な、だれ?」
怖い怖いw
面識がないってことは転入前夜かな?
「決して言いなりになってはダメ」
まず最初にキュゥべえを捕獲していたか。
転入時にはすでにまどかは魔法少女になっていただろうから、
この日に押さえておけば、まどかは魔法少女にならなくて済むのかな。
キュゥべえを倒しても代わりは何匹もいるようなので、
さらに念を押すために、まどかの前に現われたのだろう。
「もうまどかには戦わせない」
我々がよく知るほむらがここで形成された!
もう、1人で魔女に立ち向かえる術も知っている。
まどかを魔法少女にさせない世界では、どんな結末が待つのか・・・
さぁ来たぜ、ワルプルギスの夜が!
なんか1度目に見たのと形が違うね。
「仕方ないよ、彼女1人では荷が重すぎた」
まどかが魔法少女になってない!
だいぶ歴史が変わったみたいだね。
しかし他の魔法少女はどうしたんだろう?
おそらく3人は、9話までと同じような最期だったと推測してみる。
「キミなら運命を変えられる」
ほむらが1人で苦戦する中、キュゥべえがまどかを勧誘し始めた!
これはひどい、ひどいよキュゥべえ。
落下するほむらが見たものは、
まばゆい光に包まれた、まどかの姿だった。
・・・契約は成立した。
なんという悲劇。
この世界もまた、ほむらの望む結末には到達できなかったのか。
いったい何度繰り返せば!
「まさかあのワルプルギスの夜を一撃で倒すとはね」
まどかなら一撃で倒せると!?
3度目の世界までワルプルギスに苦戦していたのは何だったのか。
それも何かの作用によって変化するものなのだろうか。
「最大の敵を倒してしまったんだ。最悪の魔女になるしかない」
だがその反面がこれか!
雲を貫くほどの大きな影。これが魔女化したまどかか。
ワルプルギスの夜を倒さなければならない。
そのためにはまどかほどの強い力が必要。
しかしまどかがワルプルギスの夜を倒せば、さらに強大な魔女となる。
詰んでるんじゃないか、これ?
例えばまどかを魔法少女にせずに、
さらに他の3人を失わずにワルプルギスの夜を迎えれば、
なんとかなるかもしれない。
さやかをもっと早くに魔法少女にさせて、マミを失わずに済ませるとか。
また、キュゥべえのことは黙っておき、
さやかの恋の成就も手伝うことで魔女化させない。
そして4人でワルプルギスの夜に挑めば、少なくともまどかは助けられる可能性も。
とにかくもっと大きく変化を及ぼすことにも挑戦したらいいんだよ。
「ま、あとはキミたち人類の問題だ」
ひでぇw
こいつが地球にやってくる前に殲滅させときゃいいんじゃないか?
◆5度目の世界
「同じ時間を何度も巡り、たった1つの出口を探る」
まるで正解ルートを導き出すためのアドベンチャーゲームじゃないか。
「たった1人の私の友だち」
ついに第1話と同じ光景が!
悲しい別れを幾度となく経験した姿が、第1話で見せたほむら。
そこに行き着くために、どれほど辛い歩みがあったのかと、
唸らずにはいられない瞬間だった。
果たしてこの世界では、ほむらは最良の出口を見つけられるのだろうか。
今この瞬間、ほむらとの気持ちがリンクしたような気がする。
キュゥべえの思惑を知ってからは、
「まどかを魔法少女にさせたくない」という気持ちが生まれたものの、
第10話を見た後は
「ほむらの目指す出口に辿り着いてもらいたい」という気持ちに変わった。
同じような意味だけれど、ニュアンスがだいぶ異なる。
この作品は、ほむらの物語でもあるんだなと。
第10話では、これだけの時間遡行を説明しながらも、
すごく分かりやすい見せ方だったと思う。
重要な部分だけを見せるテンポ良い流れ。
上手い、これは良く出来た回だ。
とても濃厚で、1話分がとても長く感じたよ。
余談ながら、今回は震災により放送が見送られた地域が多々あり、
関東においてはようやくネット配信で見られることに。
配信されたのは、「アニメワン」と「ニコニコ動画」。
こういう対応は大変ありがたいですね。
ただやっぱりテレビでももう一度10話を放送してもらいたい。
今はまだL字だろうから、それも無くなったあたりで。
BD買えっていうのは無しね。
それにしても、今後の放映はどうするのだろう?
噂では3月中の放送は無いとも言われていたりするし・・・
この作品に限ったことではないものの、先週はことごとく通常番組が未放映。
3月末という、番組改編も近い時期のため、
余分な放送枠が取れない作品が多々出てくると思う。
仕方ないという声も多そうだけれど、
やっぱりラストまで放送してもらいたい気持ちも大きい。
放送できなかった分はネット配信という手段もあるだろうけれど。
各社、どういう形を取ってくるのか気になるところ。
方法も時期もまばらだとチェックも大変だしなぁ。
はてさて、どうなるのやら・・・