コゼットの母親の
ファンティーヌは、娘想いのとても優しい女性。
それはもう、女神か聖母かってぐらい真面目で温厚で美しい女性なのです。
これまでの経緯をファンティーヌ寄りで簡単に説明すると、
娘と一緒に旅をしている。
生活のために働こうとするが、子供がいることで働き口が見つからない。
↓
コゼットを村の宿場の夫婦に預け、1人で大きな町の工場で働くことに。
↓
真面目に働く(3年ほど経過)
↓
いつか娘と暮らすためにとお金を貯めつつ、
養育費として娘を預けた夫婦への送金も行なう。
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工場の仲間からは”付き合いが悪い”、”なにか隠している”と疑惑があがる。
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子供がいることが発覚し、ウソをついて働いていたためにクビになる。
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その日暮らしでなんとか生活するも、ボロ宿の家賃も払えなくなり出ていくことに。
……と、7話まではこのような感じでした。
ジワジワきてます。
そして第8話。
コゼットを預けた宿場の夫婦がこれまた金に汚く意地悪で、
コゼットをネタに母親に金をせびってきます。
病気をしたとか、学校に行かせるので養育費が必要だとか。
ちなみにコゼットは学校へは行かせてもらっていません。
冬の到来のため、コゼットに温かい服を買ってあげようと決意するファンティーヌ。
そこで、自らの綺麗なロングの
金髪を売ることになるのです。
え?
ショートになったファンティーヌ。この絵だけで愕然とした……。
それに少しやつれてるし。
娘のため、そして生活のために市場で懸命に働くわけです。真面目なのです。
ちなみに住まいは川べりの掘っ立て小屋。
その日暮らしで宿にも泊まれない人たちと共に生活するようになっていました。
仕事を済ませ、貯まったお金を送金しようと急ぐのですが……
スられます!! Σ(`□´/)/
全額ごっそり。
警察に行っても聞き入れてもらえません。
川べりに住む仲間たちから心配されますが……
「誰が取ったの!? 返して!」と、かなり人間不信な状態に。
第1話で初めて見たとき、身なりもそこそこ良いですし、おっとりしているので、
訳アリで旅をする上流階級の女性というイメージでした。
そのファンティーヌが……壊れていく……堕ちていく……('A`)<あああ~…
川べりの住まいを去り、スリを見つけようと町を彷徨います。
パンを恵んでもらえるところだったのですが、
「それよりも郵便代を……」と、心配ごとは常にコゼットのことばかり。
雪がチラつき始めた寒い夜。
町を歩く男性2人に
物乞いを……
って、こ、これがファンティーヌ…なのか!?
うわぁぁぁぁ!! (;´Д⊂)
もう、女神で聖母なファンティーヌの姿なんてそこにはありません!
物乞いをバカにされたうえ、冷たい雪を背中に入れられて悶絶。
ゲラゲラと笑う男たち。
なんで自分がこんな目に!
堕ちに堕ちたファンティーヌの精神は、既にこのとき、かなりイってたんでしょう。
近くにあった棒キレで暴行を働いてしまい、警察へと……。
あの心優しいファンティーヌがか!?
もうね、
人間が変わり果てていく様を見せつけられましたよ。
それにしても、これだけやってくれる世界名作劇場は格が違います。
昔のアニメではこのぐらいの表現もありましたが、
ちょっとなにかあれば叩かれそうな今の時代に
ここまでやってくれるところがさすがだと思います。
ちなみに、決してこの表現は叩く部分ではありませんよ。
むしろ親子愛という綺麗な部分だけを見せず、
こうした人間の醜さも見せるべきだと思っています。
それにしても清楚で美人な方が堕ちる姿というのは……
いいですか?
これが……これです。ヘコむわ、マジで。
さて、このとき
コゼット側はというと、
送金されてこないことに苛立った宿場の夫婦から
「お前は母親に捨てられたんだ!」となじられます。
いつもなら暴言をスルーで決め込むコゼットですが、
母親のことになると目の色が変ります。
「絶対お母さんは迎えに来てくれるんだから!!」
ここがたぶん、この回のグっとくるところ。
私はまだまだ”溜めの時期”と思って我慢してます。
ホント、これからどうなるんでしょう?
次回予告で病院らしきベッドに横たわるファンティーヌが……。
大丈夫だよね? 死なないよね??
マジで次回が気になります。
それにしても10話に1回ぐらいの間隔で、すっきり逆転な話も入れて欲しいです。
1年溜めるのはちと辛いですからね。
現在8話。まだ間に合いますので気になる方は観てくださいな。
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