「さようなら……パパ」異世界が音を発して崩れていく。
あのロボもコナゴナに壊れ、異世界が消える…
なんとなくだが、あのロボは朋也で、女の子は渚なのかと思っていた。
まさか汐だったとは…!
…いや、うん、どういうこと?
「私とキミは同じ世界にいたの」
「私はこちらの世界ではこの世界そのものだったから」
「キミはこれからこの世界での意識を閉じる」
「そして向こうの世界で目覚めるの」
OK、OK。
言ってる意味がわからない。
これはちょっと整理が必要だ。
以下、あくまでも私的な解釈で語ることにする。
この異世界は、生まれる前から汐が過ごしていた世界なのかもしれない。
もしくは朋也と渚が出会った瞬間に誕生した世界なのかもしれない。
この異世界は、現実世界で得た”人の想い”が光の玉になる場所。
そしてそれを使って1度だけ奇跡が生み出せる場所。
しかし奇跡の発動には異世界そのものを引き替えにしなければならなかった。
あのとき、母の死は救えなかった。
それは光の玉が足らなかったからだ。
しかし今は奇跡を生み出せるだけの数が集まっている。
ここぞというタイミングでトリガーを引くことになったのだが…
自分の死を直接回避できないルールでもあったのか、
ならば母親の死を救おう。そこから再スタートだ。
…と、勝手な理由付けをしてみました。
この時点ではこんな解釈しかできない。
「俺と出会わなければ…」渚の死以降、何度もそんなふうに思ってきた朋也。
異世界が壊れる前から、奇跡のトリガーはすでに引かれていたのかもしれない。
しかしそれが形となって現れるかは、朋也次第だった。朋也には大きな選択が強いられていた。
渚と出会った瞬間。
あの出会いをどこかで後悔をしている今の朋也に、
再び同じ状況を与えたらどんな答えを出すのか。ここで出会いを拒否すれば、おそらく奇跡は起こらない。
…見送る。
しかし異世界の崩壊とともに朋也は走り出す。
大声で呼び、そして抱き留める。
最愛の女性を目の前にして、立ち止まってなんていられなかったのだろう。
「これから先何が待っていようとも、私と出会えたこと後悔しないでください」
朋也の抱いていた不安は、この言葉で一気に晴れたんじゃないかと思う。
二度と迷わず、こいつと2人で生きていくことを選ぼう。
そう思ったんじゃないかな。
この瞬間、ある時点でのシナリオが大きく変わることになったんだと思う。
ほんと、もうこの2人には敵わないね。
朋也がどんなに渚のことが好きで好きでたまらなかったかを
こちらは存分に分かっているだけに、
この渚との再会シーンだけでとても嬉しかったよ。
シナリオが大きく変わった場所、それはあの最悪の日だった。
心なしか、渚に生を感じる空気が漂う。
「どうかしましたか? 朋也くん」
生きてるーーー!Σ(`□´/)/
おいおい、始まるのか? ここから新たなスタートなのか!?
汐が生まれた後、何度”渚がいれば”と思ったことか。
それが今、奇跡となって形になる。
渚と朋也と汐が、3人家族が1つとなって歩んでいく。
何度2人のそばに渚がいる姿を願ったことか。
これは嬉しすぎる!
いや、別に泣いてなんかいないよ。すごく嬉しい光景なんだよ!(T△T)
見慣れた幼稚園の制服をまとい、家族3人で旅行へ出掛ける。
あのお花畑に到着し…
…って、なにーーーー!!!!
この回で一番度肝を抜かれたのはここ。
あれも汐だったのかー!
まさか一期OPの始まりのシーンが、二期の最終回で明らかになるとは!
やべぇ、鳥肌立った…(*´Д`*)
エンディングの汐といい、一期の頃から仕込まれていたとは。
最後の風子の話はちょっと長かったけれど、
もしやこれも一期OPの!?ってことは、眠る少女を遠くから見つめていたのは風子だったのか!
今ようやく一期OPに仕込まれた絵が理解できるとは…
そして汐が眠るその木は、毎回タイトルで光の玉が置かれていたあの木なんだろうね。
さらにエンディングでは、風子と汐の歩く姿が足されていた。
一期OPのスタートを飾り、二期最終回のエンディングでもシメを飾る汐。
異世界の少女のことも含め、すべて汐がキーを握っていたのかと思うと
やってくれたぜ京アニって思うよ。