「リランを訓練しなさい。あなたの命令で飛ぶように」いくらエリンが王獣(おうじゅう)と会話できるからって、
飛べと言われて飛ぶようなリランじゃないんさ。
「ボクは見極めたいんだ。
リランがキミの言うことを聞いて空を飛ぶかどうかをね…」キリク教導師。
やたらとエリンの事を詮索する、なんとも得体の知れない男だ。
こんなやつの言葉なんて気にせず、リランの背に乗りレッツゴー!
「リラン、ゆっくり歩いて」………
「?」
歩きもしねーw
そりゃそうだよ、なんつったって王獣だ。
たとえ人に育てられても根底にあるのは獣の中の獣。
人の言うことをほいほい聞くようなタマじゃない。
そもそも飼い慣らされた王獣は飛ぶことを学ばない。
エリンの言葉が多少通じても、飛ぶという行為がわからないよね。
「私を見るんじゃなくて」よいツッコミですw
「人と獣が馴れ合うわけがない」 byキリク
小娘にそんな大それたことができるわけがないとでも言いたそうだな。
エリンの想いが通じたのか、ついにリランが走り出す。
よーく見ておくんだな、キリク!
「さあ飛んで!」飛びまー…
せん!
超やる気なっしんぐw
リラン休憩なう。
こればっかりはエリンの気持ちも通じないさ。
けれど、野生の王獣のようにリランを飛ばしてあげたい。
でもリランは言うことを聞いてくれない。…なぜ?
「私…命令ばかりしてた」18歳になってもエリンはエリンだ。
優しさ、気遣い、頭の回転の良さはそのままさ。
まぁ、王獣ラヴというか、すでにマニアの領域だけど。
命令をやめ、ゆっくりとリランと過ごしてみるのさ。
すると何やらリランの様子が…
まさかこの感じは!? (キラーン
どう猛と呼ばれる闘蛇(とうだ)を、遠吠えだけで一喝できるほどの王獣。
人に飼われ、飛ぶことを忘れた王獣。
しかし眠っていた本能がその翼を羽ばたかせてしまうのか。
エリンを背に乗せ、今…!
「リラン、飛んで!」
飛んだー(゚∀゚)!
なんというガンシップ級のメーヴェ。
これで王都を支配できる!(そんな話じゃない
(マジパネェ…)
キリク絶句w
王獣の背に人が乗って舞う姿。
前話で語られた悲劇なる昔話のそれを思い起こさせる姿でもある。
何か悪いことの引き金にならなければいいけれど…
何にせよ、念願叶ったエリンにGJ!
見続けている人、少なそう…w