11/1にSCEがPSP goを発売するにあたり、
任天堂が同時期に仕掛けてきたのは…
大画面のDS!
…
工工エエエエエ(´Д`)エエエエエ工工
と、感じるのは早計なのか。
”画面が大きくなって見やすい”、それはどこの層に向けたものなのか。
結論から言えば年配層なんだと思われる。
従来の白、黒に加え、落ち着いたワインレッドも投入してきた点。
初めて見たときはそういう印象を持った。
ではなぜ、今ここで年配層へ向けてなのか。
あくまでも現時点での私的な考察を記していこうと思う。
前置きは少し乱暴に書いてしまうが、
ゲーム業界では、約5年周期で次世代機が現われるのは当然の流れだった。
ドット絵からポリゴンへと移り変わり、さらにクオリティの向上したリアルそのものな映像。
ユーザーもまた映像美を求めてきた。
しかし携帯電話の登場もあってか、
ドット絵やローポリゴンでもゲームとして受け入れる世代も生まれてきた。
PS3やXBox360の映像は素晴らしい。
けれど美しさを求めればそれだけ制作費の高騰に繋がり、
気軽にソフトが出せない状況が生まれたのも確かだ。
見た目主体で成長してきたゲーム機は、もはやその方向では頭打ち。
世の中の不況もあり、次世代機の着手すら難しくなってきているはず。
映像の進化、高性能なハードは必要ないのではないか?
そんな考えすらメーカー側には生まれてきたんだと思われる。
そこで考え出されたのが、
現行のハードを大切にしていき、もっと息の長いものにするという姿勢。
Sony(SCE)はこれからのことを見据えてダウンロード主体のPSP goを投入、
任天堂は今獲得しているターゲットをさらに掘り下げるために「DSi LL」を投入。
という戦略なのかと思える。
任天堂が今目指しているのは1人1台のDS。
それはDSi発売当初の宣伝から強く感じられた。
DSiショップでは格安でゲーム機の中を彩るための
アクセサリー類が販売されているのがまさにその現われだ。
次に狙うのは世代世代が欲するDSを作ること。
最初は年齢の高めの層に打って出る。
DSは持っているけれど、移動中にゲームをしないといった声でもあったのだろう。
ならば家庭でじっくり楽しめる形にしたらどうかと、モバイルPC並みのサイズになった。
PCよりも起動が速いうえに、使い方は簡単。
家計簿やスケジュール帳といった
管理用のソフトがその主力となるのではなかろうか。
ある程度の年齢ならば、確実にお金を出してくれる。
まずそこを狙ってくるところもしたたかだ。
この任天堂の思惑が成功すれば、次にお子様用のDS、
社会人用のDS、OLや主婦向けなど、
よりターゲットを掘り下げた専用のDSが出てくるのかもしれない。
これまでソフト側で様々な層にアピールしてきた戦略を、
今度はハードそのもので囲い込みに出てきたんじゃないかと思える。
あくまでも推測なものの、
この「DSi LL」から始まる任天堂の戦略はどのようなものなのか、
1ゲームファンとして注目していきたい。