腐女子な瀬菜と、中二病な黒猫はまったくソリが合わない。
そこで部長が提案したのがゲームコンテスト。
黒猫の考えたゲームは、彼女の持つ世界観がたっぷり詰め込まれた設定。
偏っているがゆえに「売れ線から外れている」と瀬菜に指摘されるものの、
ここで黒猫が返す言葉にグッっと来た。
「一番大切なのは、作者がやりたいものを楽しんで作ることなの」
何かを作ろうとしたとき、誰かに認められたいとか、もっとウケたいとか、
そんな面ばかりに気を取られてしまうと、本来やりたかったことを見失いがちになる。
そうではなく、まず自分が楽しみながらやることが大事。
楽しいのだから途中でくじけることもない。
何かの使命感でやっているものは続けられるわけがないからね。
たとえそれを誰かに批判されようが、自分のしたいことなら気にならない。
そもそも万人に受けるものなんてこの世には存在しない。
賛同者もいれば興味の無い人もいる。それでいい。
人が複数いれば意見が異なること自体が正しいことなのだから。
「独りよがりの自己満足? オナニー作品? 知ったことじゃないわね」
黒猫節、全開でござる。
まさにそのとおり。自分が好きなら他人の目なんて気にせず進むべし。
「妹とエロゲーはできるくせに、私とノベルゲーは出来ないの?」
2人がこんなにも自然体でいるなんて!
きっと沙織と何度か来ていて、いつのまにか慣れてしまったんだろうと推測。
何気に誘ってる雰囲気もあるよね。
だからなのか京介も冗談交じりで
「俺のこと好きなのか?」なんて聞いてしまったのだろう。
「好きよ、あなたの妹があなたを好きなくらいに」
突然の告白にこっちも驚いた!
京介にはどう取ればいいのか分かりづらい、そこも黒猫の策なのだろう。
桐乃が兄に対してちょっとした恋心を抱いていることを
黒猫は感じ取っているので、これはもう好きと同義だよね。
「お願い、私と一緒にゲームを作って!」
ゲームの完成が近いというところで深刻なバグが発覚。
このままでは締め切りに間に合わない。
そこで黒猫が取った手段が瀬菜への協力。
他人に頭を下げることなどしなかった黒猫が、誠心誠意で頼む姿。
これは黒猫が一歩大人になれた瞬間だと思う。
「仲間がいれば私はまだまだ頑張れるわ」
ぶつかり合ったものの最後は仲良くと、綺麗に終わったラスト。
黒猫の作品作りへの熱き思い、さらには心の成長が伺えた回だった。
次回はついに最終回、京介との恋の進展っぷりに期待したい!
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