「生存戦略しましょうか!」
かつて『少女革命ウテナ』で視聴者を魅了した幾原監督。
久々のTVシリーズ監督と聞いて待ち望んでいた作品だ。
これがもう予想以上のデキですげー良かった!
監督に加えて原案、シリーズ構成、音響監督と、まさに幾原ワールド全開。
まだ1話目だけど、これは記事を書かずにはいられなかった!
兄2人、妹1人の兄妹で仲良く暮らす3人。
カラフルな部屋のデザインとか、目に止まる要素がいきなり多い。
他と一線を画する見た目、これ大事。
なんだか兄2人とも妹の陽毬(ひまり)が可愛くって仕方ない感じだね。
「妹さんの余命はよく持って半年」それもそのはず、どうやら病を患っており、
余命を楽しく過ごさせてやろうという優しさからなのだろう。
その半年間の物語なのかな? とここではそう思っていた。
「今日は陽毬デーなんだから」今日は妹の好きなことをさせてあげる日。3人仲良く水族館へ。
長男は赤髪、次男は青髪。髪の色で判断、と。
長男はやや好戦的で、次男は優しい感じか。この性格分けも分かりやすくて良い。
「(冠ちゃん、晶ちゃん、さようなら・・・)」え? おいおい・・・
楽しい時間も束の間。
水族館で突如倒れる陽毬。それはあっという間だった・・・
1話前半でヒロイン死亡って、どういうことよ?
ここから2人の兄弟のお話になるの?
なにこの悲しい流れは!
「生存、戦略ぅぅーーー!」
へ?
「わらわはこの娘の余命をいささか延ばしてやることにした」え?
なんか生き返ったー!w
うおーい、なんだか知らんが嬉しいぞー!
そのペンギン帽子、そこに何者かが宿っているのか?
そしてこの兄妹に何をしようというのか。
「なすびかな?」よくわからないままにいつもの日常が戻っていた。
そしてクール便で届く、何か。
想像は付くんだけど、なぜ届いたのか。何が始まるのか!
「僕の定期・・・」ペンギンいたー!w
何も発しないからこそ、なんかカワイイw
これずるい、カワイイずるい!
どうやらこのペンギン、他人には見えないようで、
その得体の知れなさにビビって弟くんダッシュ!
家にもいたーw
手伝ってる! なごんでるー!w
もうね、こういう可愛いマスコット入れてきた狙いはバッチリだね。
惹かれまくるわw
「生存、戦略ーー!」
ちょ、ま・・・、ペンギンの説明を・・・って、スピード展開だな!w
さっきまで普通の陽毬だったのに、その帽子のせいか!
そして始まる不思議世界の演出。
ここからが楽しい、面白い、たまらない!!
うっわ~、すげーよ、ここ何度観返したことか。
この不思議さ、独特さ・・・
こういうノリすげー好き!
この全体のデザインもイイ・・・
かつて『ウテナ』の決戦場へ向かうシーンに衝撃を受けたときと同じ感覚。
これよ、これだよ幾原ワールド!
「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」わけがわからないけど、面白すぎるw
音楽と映像のマッチがたまらーん!
「待てよ、代償とかおかしく・・・ねぇぇぇー!?」弟くん、なぜか落されるw
無言でそのボタンを押すペンギンがまたカワイイよ。
おそらく陽毬を乗っ取っているのがボスで、
3匹のペンギンはしもべなんだろうね。足蹴にしていたし。
「生存戦略しましょうか!」
生きるための戦略、それが彼らに託された陽毬延命の代償。
そのために彼ら(ペンギン)が望む「ピングドラム」を手に入れる。
とまぁ、それが何で、どうすればいいかってのはまだ不明。
とにかく第1話のインパクトは凄かった。
独特なデザインと音楽、不思議な空間、可愛いマスコット、
「生存戦略」という特徴付ける単語。これはもう、ウケる要素が揃っている。
日常の中の非日常は今の時代にウケやすいし、人気が出るかもね。
ただ、この独特な世界観が広く受け入れられるかはわからない。
しかし夏の新作をいくつか見てきた中で、
ダントツの面白さを持った1話だったのは間違いない。
気になるのは「生存戦略」と言った後の不思議世界。
これ毎回見るものになるのかな?
魔法少女の変身シーンとかではないし、でも毎回使われそうな雰囲気なんだよね。
その世界で何か特別なことが行なわれるのか。
まだまだ謎だらけだ。
何にせよまだ1話。
2話目を見て判断したいところだけど、これはぜひ面白い作品になってほしい!