◆前振り
2期から少し間が空いているため見る前の予備知識。
・芳佳は魔法力を失っている
(2期ラストで消失し、もう飛べない。軍を退役して自宅にいる)
・501部隊は解散している(他はウィッチとして活動中)これだけ思い出しておけばOK。
あとは元501部隊の11人のキャラを覚えていれば十分楽しめるかと。
◆本編レビュー
「宮藤さんは私の憧れなんです!」
芳佳の実家にやってきた士官候補生・服部静夏。
ようするに新米ウィッチ。
医者を目指す芳佳のため、軍が勧める欧州留学を伝えに来たというのが発端。
この新米ウィッチを通して見る芳佳の軍人らしからぬ行動が
芳佳の良さを再認識させる見せ方になっていて面白い。
また、伝説化した501部隊がいかに素晴らしいかを見せるのにも効果を発揮しているんだよね。
TV版を見てきた人には改めて501部隊って凄いんだなと感じさせてくれる。
その頃、元501のメンバーが今どうしているのかを、
熱い戦いや笑いを交えて見せてくる点が飽きさせない作り。
彼女たちを502や506など他部隊を交えて見せることで、
ウィッチ同士の繋がりなんかを楽しく見せてくれる。
また別の場所ではミーナの部下?としてハイデマリーというキャラが登場。
よく知らないけれど、世界最強のウィッチというのは耳にしていたため、
その強さを直に見せられて納得。
おっとりしていて強さを鼻にかけない、良い味出ているキャラだなと。
とにかく戦闘シーンは見応えあり!
やはりパンツ、いやズボンにも目がいってしまうところだけれど、
戦う姿にはほんと手に汗握る。
日常なまったり空気もあれば、所々に入ってくる戦闘もあって、
上手い具合にストーリーに緩急を生み出していたと思う。
他メンバーの話を見せつつ、芳佳と新米ウィッチのやり取りにもドラマを持たせ、
終盤へ向かってどんどん盛り上がっていく作りに興奮しっぱなし。
何と言っても見どころは仲間、その友情劇。
胸を打つほどの展開に思わず涙目になってしまったほど。
もうほんとラストは拍手ものですよ。
エンディング曲もぜひ聞き入って欲しいですね。
そしてスタッフロール後には嬉しい情報もあり、と。
◆総括
かなり面白かった!
自分はTV2期まで見ていたものの、コアファンのレベルではないため、
期待を高く持たずに見に行きました。
だからなのか予想外の面白さに食入ってしまったなと。
作画はTV版と大きく変わらない印象だけれど、TVの頃から良かったので問題無し。
戦闘シーンは相変わらず良い動きで構図も素晴らしく、グイグイ引き付けられる。
そういう意味ではクオリティは高かったですね。
自分が感嘆したのはストーリー展開。
解散した501部隊の11人の姿を、時に笑いありで楽しく見せ、
TV版で微妙に覚えている程度の隊員を、劇中でしっかり印象付けてくる。
所々に戦闘を入れて飽きさせない作りも良し。
終盤、熱い想いが1つになる演出にはとても心を動かされてしまった。
BDが出たら買うかどうかで判断すると、
そこまでのファンではないので買わないと思う。
ただ、それでもこの劇場版は高評価です。
ファンには確実に楽しめる作りだろうと感じますが、
「TVで見ていたけど映画館行くほどのファンでもないかなぁ」、
なんて人にこそ見てもらいたい。
TV版の面白さを超えたこの劇場版はほんとお勧めしたい出来映えですよ。