なんだかワサビが食べたくなったよ!
地球から2100万光年離れた場所で体験する、ひと夏の宇宙旅行。
というわけで、「宇宙ショーへようこそ」のレビューです。
もらってきたフィルム画像もアップしています。
※注意:ネタバレありです!!
まだ観ていない方はご注意ください。
ネタバレ無しの感想も用意しています。
→ 宇宙ショーへようこそ! 感想 ネタバレ無し レビュー
↓ネタバレ有りはこちらから
以下、流れに沿ってコメントしています。
◆田舎の家族と風景
まず飛び込んでくる美麗な風景!
とにかく水の描きが凄い。
透き通っていつつも、リアルな流れと見まごうばかりの自然な動き。
力入ってるよ、これは!
ワサビって水が綺麗じゃないと育たないって聞いたことがある。
そこが産地だけあって、水の演出にも力を入れたのでしょうね。
主役は小学五年の夏紀と、従姉妹の小学二年の周(あまね)。
背伸びしたいあまねの嫉妬心が所々で垣間見えるものの、
それはあくまでもキャラクターの演出的なものだと思った。
この2人の心のすれ違いが後で重要になってくるとは・・・
夏紀が逃がしてしまったうさぎのぴょん吉。
この件もしっかり回収してくれる。
最後まで見るとわかるけれど、
とにかく序盤の伏線張りに無駄な部分がない!
◆ポチ登場
ポチが突然しゃべり出したときは吹いたw
冒頭22分を見ていたので映画館では吹かずに済んだけれど、
初見だったら吹くよねこれはw
ジャングルジムの上でポチを見つめるあまね。
まるで一瞬にして成長したかのように大人びた感じがしたんですよ。
これって自分だけの印象かな。
後々夏紀の言葉でわかるのですが、
少女が大人の顔を見せるという、あえて誇張した演出なのだろうとも思えました。
夏紀の健康美が良い!
ショートパンツから伸びる脚にそそられるというか、
何気にバックショットが多いのは、作戦なのか制作側の趣味なのかw
この小尻の健康美にはノックダウンしそうになるよ。
◆月の裏側へ
昔から謎とされている月の裏側。
これがネタとして使われるとは思っていなかったので、
そこに鎮座する巨大な建造物には思わずニヤリでした。
でけーよ、凄いよ!
そこで生活する多種多様な宇宙人。
生まれた星が異なる者たちが、宇宙では仲良く暮らしている。
地球上では同じ人類が戦争しているというのにね。
だから地球人は、宇宙人らのネットワークには仲間入りできていないのでしょうね。
◆月でのアルバイト
ちょっとした修学旅行だったはずが、
ポチの失敗によって地球に帰ることができなくなった5人。
そこでポチの住んでいる星へ向かうことに。
(ポチの星からは直行便でも出ているのでしょう)
運賃を稼ぐためにバイトをする5人。
というか、あっという間に馴染んでるんですが!w
子供たちの順応性の高さには驚かされるってものです。
ここでバイトをさせたという展開、そして1人ずつ仕事場を分けたのは、
各キャラクターの特徴を1人ずつ見せるためなんだと思う。
説明的にせず、自然な流れでキャラクターを印象付けていく運びは好印象です。
そしてまさかのズガーン!
これって麻薬みたいなものなのかな?
すでに宇宙では失われた植物。食べるとズガーンと来る辛さ。
先行放送時には気付かなかったのですが、
冒頭で盗まれるズガーンがちゃんと映っていたんだなと。
◆星間旅行
お金が入ったのでいよいよポチの生まれた星へ!
ここで列車のようなものが出てくるのですが、
ネコバスならぬ、ドラゴントレイン。
「乗り物だけれど生物」というのが子供目線の創造物でいいな~。
「超速」だとぉ~!?
それは光速を超えた速さ。なんだそれ、ワクワクするw
一瞬にして400万光年(うる覚え)を移動するという壮大な演出。
そこは未だ人類が足を踏み入れたことのない空間。
停車駅なんかあったりして、銀河鉄道999を思い起こさせるな~w
こんな風に旅行できる日がいつか来て欲しいものです。
◆ポチの家
地球から2100万光年(うる覚え)、遠く離れた場所がポチの故郷。
ポチの両親は初めて見る地球人に驚かないんですね。
まぁ、たくさんの宇宙人を見てるだろうから慣れているのでしょう。
それにしてもこの作品、出会う者たちみんな優しくていいな~。
冒頭から夏紀とあまねのギクシャクとした関係が、ここでいよいよ深刻化。
あまねがぴょん吉の件を許してくれないのはわかるけれど、
あまねも夏紀に対して不満があったんだね。
それは成長期に経験する気持ちの揺れなんだろうな~。
ズガーンと一緒に連れ去られるあまね。
小学生の僕たちには何もできないと落ち込む5人。
「私はヒーローじゃないけど、このまま帰っていいはずないよ!」
よっしゃ、あまね救出へGO!
◆宇宙ショーの会場へ
かつてポチとともに一緒に研究をしていたと思われるネッポ。
密猟団を率いていたのも彼だったわけですね。
実のところ「ペットスター」とは何だったのか。
なぜポチとネッポの志しに亀裂が生じたのかというところは
よく分かってはいません。
推測するならば、遥か昔に栄えた宇宙最高の星で、
そこへ辿り着くことが一種のステータス、または神にすら近づけるような感覚なのかなと。
それを手にすることがネッポの目的?
ではズガーンの利用価値がそこへどう影響するのかがちょっと見えづらい。
ペットスターとズガーンは別々に考えるべきなのだろうか。
◆ラストの展開
バイト時に出会った子と再会するなんて、ほんと無駄がない。
宇宙好きの少年康二が、異星人のインクと仲良くなっていたことが、
あまねを助けることに一役買っているこの流れ、いいです。
ネッポとの戦闘は最後の見せ場なんだろうけれど、
それほど悪役っぽさがないためか、倒したときの爽快感はあまりない。
むしろ夏紀とあまねのすれ違っていた心が、
窮地で思わず出た本音によって知るってところが重要なんだろうね。
かなり端折りますが、事件は収束。
彼女たちが地球に帰れるよう、
宇宙ショーを見るために集まっていた異星人らが協力し合うシーンへ。
ここが凄く感動しました。
一瞬にして宇宙規模で心が1つになる。
なんというスケールだろうか。
まだ宇宙人のネットワークに仲間入りしていない地球人だけれど、
地球人の良さを全宇宙に知れ渡たらせたであろう瞬間。
5人にとっては一週間ほどの修学旅行という楽しい思い出。
でも人類にとってはドデカイことをやってのけたんだよね。
最後のアレ、可愛かったです。
いいのか教授w まぁ、宇宙規模ならばアリなのでしょう。
見ているこっちがこそばゆいわw
最後はスッキリした後味で、面白かったです。
◆結論
物語・・・4
キャラクター・・・4
映像・・・5
演出・・・5
音楽・・・4
これ、劇場でアンケートを採っていたので答えた内容です(5段階評価)。
比べるのも何ですが、自分は「サマーウォーズ」よりこっちのほうが好きかな。
◆会場限定フィルム
映画館で配っていました。
これは月のシーンだろうか・・・?
2シーンが盛り込まれているのはおいしい!
欲を言えば、夏紀の小尻ショットが欲しかったな~w
・公式サイト
http://www.uchushow.net/
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