OVA3作上映+舞台挨拶回!
バンダイビジュアルの新作OVAが一挙に上映される『ANIME FES.”VS”』。
『コイ☆セント』
『マジンカイザーSKL(スカル)第1話』、
『.hack//Quantum 第1話』
の3作品を見てきました。
その初日となる舞台挨拶回!
寿美菜子さん、沢城みゆきさんも登場で、テンションアップ!!
以下、3作品の感想と、舞台挨拶の内容をざっくりと。
ご注意:多少ネタバレしています。
BD(DVD)で見る方も視野に入れ、できるだけ支障のない範囲で書いています。
◆コイ☆セント 感想
2710年の近未来な奈良が舞台のラブストーリー。
修学旅行に来た高校生が謎の美少女と出会うというもの。
率直に言うと展開はありがちなんだけれども、
この手の作品って短時間にまとめると全部こういう流れなんだよね。
そこへいかにサブキャラで間を持たせたり、
少し複雑に肉付けすることで作品ごとの違いが出るんだと思う。
『コイ☆セント』の良さは、そうした無駄な部分を削って
主軸だけを25分の中にギュっと凝縮している点。
なので仕上がりはとてもスピーディ!
それでいてヒロインのトトの可愛さがすごく伝わってきて、
始めから寿さんを意識しながら作ったんじゃないかと思えるほど。
また、キャラはすべてCGなのに、
アニメ絵として問題無く見られるクオリティも見どころの1つになっていたと思う。
・寿さんの歌が3曲も聞ける!
ED曲の「Startline」は先日シングルが発売されたばかりだけれど、
そこに収録されている「metamorphose」もOPに使われていたことを知った今日。
さらに劇中ではもう1曲、ヒロインが口ずさむ歌がある。
もうこれ、寿美菜子三昧の一作じゃないか!
◆マジンカイザーSKL 第1話 感想
正直、あまり期待していなかったんですよ。
永井豪作品ってだけで私的に古いイメージがぬぐえず、
きっとドタバタするだけの退屈な作品になるだろうと思ってました。
しかし始まるやいなや、絵柄に古さをまったく感じさせない印象を持ち、
ど派手なアクションの見応えに圧巻。
とにかくカイザーがカッコ良く描かれており、
剣での攻撃もさることながら銃での演出がすこぶるカッコイイ!
やっぱり見ず嫌いは良くないなと改めて思い知らされました。
話も分かりやすく、初めて見る人にも楽しめる仕上がり。
これは続きが見たくなりました。
◆.hack//Quantum(ドットハック クワンタム) 第1話 感想
「.hack」シリーズの最新作。
昔テレビでやっていた「.hack」しか見ていないのですが、
当時の作品は主人公が内向的であまり楽しめなかったんです。
今作は女の子3人がメインで、主役のサクヤがかなりの元気っ子。
CVが花澤香菜さんで、おっとり系の友達が藤村歩さん、
どこか大人びたズボラそうな子を沢城みゆきさんと、
このキャスティングだけでも惹き付けられる。
始まった瞬間、ほんわか日常劇でも始まるのかと思えたw
「.hack」といえばネトゲ世界がメインなので、
MMOをプレイしたことがある人なら世界観が分かりやすい。
主役が元気っ子だからなのか、全体的に明るい調子ですごく見やすかったです。
こちらも続きが見たくなる仕上がり。
以上、近未来な現代劇、ロボットSFアクション、ファンタジー世界と、
それぞれが毛色の異なる作品だったからか、
3本一挙に上映しながらも飽きずに見られたのはすこぶる好印象。
それだけ3作の出来映えの良さを物語っているなと。
◆舞台挨拶 感想
『コイ☆セント』:寿美菜子、森田修平監督
『マジンカイザーSKL』:浅沼晋太郎、川越淳監督
『.hack//Quantum』:沢城みゆき、橘正紀監督
この6名が上映後にずらっと登場。
私的には舞台挨拶回の狙いは寿さんと沢城さん。
美奈ちゃんキター(゚∀゚)! マジ寿。
数日前に武道館ライブをやったとは思えぬ元気な笑顔。
もう可愛いというか、美人だなぁ。
以前「けいおん!」のイベントで見たときよりもすっかりお姉さんな雰囲気。
本当に10代かと思うほど、落ち着きある姿勢には安心すら感じる。
出で立ちは白の柄入りワンピースで、清楚さが際立っている。
一挙一動に品のある方です。
沢城さんはジーンズにブーツという出で立ち。
彼女がひと言発するごとに、その声にグイグイ惹き付けられる。
このボイスと質の安定感はさすがだわ。
以下、覚えている範囲で内容をピックアップ。
※コメントを正確に覚えていないため、ニュアンスとしてこうだったという感じで。
●作品をひと言で言うと?
監督:「歌」です。(コイ☆セント)
これほど寿ソングで包まれた作品だとは思っていなかったので
この言葉には納得。
寿さん曰く、挿入歌は何度も録り直ししたほどこだわった出来映えとのこと。
監督:「叫び」です。(カイザー)
この作品の台本は薄く、他作品と比べて1/3ぐらいなんですよ。
叫びが多く、台本のほとんどが日本語じゃないという…(笑)
浅沼:「使わないかもしれないけれど」と言われ、色んな叫びを録りました。
自分、何回死んだかわからない(笑)
監督:「絆」です。(.hack)
3作とも特徴を捉えている表現だと思えましたよ。
●心に残ったセリフ(シーン)は?
寿 :シンイチが海を見に行こうと言ったところです。
監督:奈良には海がないですからね。
奈良の人は海を見るとテンション上がるんです(監督も奈良の人)
浅沼:こっち(「カイザー」)では血の海を見ることになりましたけどね
(会場爆笑)
浅沼:「ロケットパンチは威力はあるけど戻ってくるまでの時間がもどかしい」。
劇中でこのセリフを聞いたとき、それをキャラに言わせちゃうんだーとw
しかもその戻りを利用して落した物を拾ってくる演出がまた良かった。
むしろそういう戦術はあるべきだと思えましたね。
沢城:私は第一声の「子どもかよー」かな。
子どもっぽいサクヤに対してちょっと上からたしなめる感じなのに、
その子どもの輪に自分も入っているんですからね。
劇中、ハーミット(猫キャラ)の肉球に刺さった
サボテンの針を抜くところも好きだという沢城さん。
将来のネトゲはそれぐらいリアル感が出てくるのかなと感じるシーンでした。
●最後にひと言
寿 :私の代表作だと思える作品になっています。
まるで寿さんを投影したかのようなヒロインと、彼女が歌う3曲で、
これはもう寿さんのための作品と言っても過言ではないと思えました。
※代表作と言ったかはうる覚え。でもそれに近いニュアンス。
以上、長くなってしまったのでこのあたりで。
記者の方々も来ていたので、
いずれどこかで写真入りの詳しいレポが挙がると思います。
◆総括
OVAだからこそできるのかもしれませんが、出来映えは3作ともすべて良し。
『コイ☆セント』は単発で、オーソドックスながらも楽しめました。
寿ファンなら迷わず買って良しのレベル。
『マジンカイザーSKL』と、『.hack//Quantum』は連作。
作画、シナリオともに良質で、どちらも続きが見たくなる仕上がり。
フェスはまだ始まったばかりで、3本立てですよー!
●ANIME FES.“VS”公式
http://animefes-vs.jp/
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