「解答に合わせて問題をねじ曲げていたのか」
ねじ曲げられていたのは果たして奉太郎だけだったのか。
入須の真意、そして本郷が描きたかったトリックとは。
すべてが明らかになる!
第11話「愚者のエンドロール」
「どこにもザイルの出番はないじゃない」
「叙述トリックはホームズの中には存在しない」
「私も違うと思います」
おいおい、みんな寄ってたかってダメ出しじゃないかw
・ザイルが使われていない
・ミステリに浅い本郷にはカメラマンが犯人というトリックは作れない
・そもそも本郷の真意の結末ではない
折木の出した解答に古典部3人は否定の姿勢。
奉太郎がダメージを負っていく様がよく見える。
それだけ期待が大きかったんだろうね。
「誰にもトリックを話さなかったんじゃないでしょうか」
本郷と仲が良い江波ならトリックを聞いていたはず。
江波が知っているなら入須先輩が聞いていてもおかしくない。
しかし誰も知らないということは、
・本郷は誰にもトリックを明かしていない。
折木の出した答えは素晴らしい、あれなら胸を張って明かせたはず。
・だからこそ本郷が到達する解答ではない。
ではなぜ明かせなかったのか。
・志し半ばで筆を置いたのではないか。
えるは凄いね。
本郷の性格を想定したうえで折木の答えが違うことに行き着くとは。
「俺は探偵じゃなく推理作家だったんじゃないですか」
本郷がホームズを読んでチェックしていたのは死者数。
二重丸が付いた作品はすべて死者がゼロ。
・本郷は人が死ぬ作品を作る気はなかったと思われる。
本郷が途中まで描き上げたシナリオで撮影開始。
しかしスタッフは勝手に死者を作り上げてしまった。
・気弱な本郷は指摘できず筆を置くしかなかった。
「実際はシナリオコンテストだった」
本郷をかばい、病人として退場させたのは入須であり、
死者が出た設定で続きを誰かに作らせようとしたのではないか。
3人の探偵役が作ったストーリーではつまらない。
そこで奉太郎をその役に仕立て上げた。
ピンポイントで狙ったのは、序盤にあった奉太郎の姉やえるとのチャットからだろう。
(「あ・た・し♪」が奉太郎の姉だってことは気づいていたよ)
女帝、恐ろしい。
気づかずに彼女に踊らされた人が何人いたのやら。
そしてこれからどれだけ出てくるのか。
人の上に立てる人材とはこういう者なんだろうなと思ったよ。
「あの言葉も嘘ですか!」
しかし入須先輩の真意に気づいてしまった奉太郎は、
かけてもらえた誉め言葉もすべて嘘だったのかと問い詰める。
シナリオを書ける人材として引っ張り出すための方便に、自分は上手く乗せられてしまった。
それ以上に、自分を認めてくれた言葉が嘘だったのかと傷ついているのだろう。
頭の切れる人はこういうときに損でもあるよね。
実際、嘘と気づかずに過している人のほうが幸せだったりする。
高校生のうちにそういう人間がいることを学べたのは
奉太郎にとってはプラスだったかもしれない。
人間不信にならなければいいけれど。
「海藤が死んでないとしたら密室は解ける」
犯人は鴻巣、2階からザイルで控え室側の窓から侵入。
7人目はナレータ。
・・・え?
死んでない前提での解答なの?
ナレーターは思いつかなかったけど、
鴻巣が控え室側の窓から侵入なんて最初に思いついた解答だよ。
「海藤は自分から上手袖に入り鍵をかけたんだ」
犯人の鴻巣をかばうため自分で鍵を閉め、
怪我は室内のガラスで切ったことにする。
海藤と鴻巣の間に何があったかの後付けはいくらでもでき、
とにかくそういうトリックだったと。
えーと、切断された腕は?
撮影班の悪乗りでそういう演出が加わってしまったってこと?
こんなのわかるかボケー!w
与えられた素材でまともに考えていたのが馬鹿らしい。
死者が出たパターンでは奉太郎の答えに行き着くのがある意味正解だろう。
→ただしザイルの使用がない。
死者を出さないパターンでは腕の切断は無しになるから、そもそもが覆される。
→提示された素材に嘘が混入する。
すなわち、まともに考えても解けない。
てっきり1階に降りた鴻巣が海藤を殴打して気絶させ、
ザイルを使って中から鍵をかける仕掛けを構築。
ドアの外から引っ張るような仕掛けで、
その仕掛けにガラスを使ったことで腕が切断されて出血多量で海藤死亡。
ザイルはそのまま外側から回収し、フックでも付けて2階へ戻る。
なんてことを色々考えていたよ。
何というか、普通の推理作品と同じように見たらだめなんだろうな。
これまでしっかり解いていただけに騙された感。
作られた映像だけではなく、本郷や江波、入須の人柄や言動も込みで
解き明かさなければならなかったのか。
視聴者が見ていた映像すべてが仕掛けになっていた、つまりそういうことかな。
難易度高すぎw
【過去ログ】
●第10話「万人の死角」
●第9話「古丘廃村殺人事件」
●第8話「試写会に行こう!」
●第7話「正体見たり」
●第6話「大罪を犯す」
●第5話「歴史ある古典部の真実」
●第4話「栄光ある古典部の昔日」
●第3話「事情ある古典部の末裔」
●第2話「名誉ある古典部の活動」
●第1話「伝統ある古典部の再生」
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