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氷菓 第19話感想 奉太郎が前向きに推理、異性として意識し始めてきたえる! [氷菓]

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「これは千反田とのゲームだ」

校内放送から二人で始まる推理ゲーム。
前向きに取り組む奉太郎。えるはどこか意識的。
何このラブラブモードはw

第19話「心あたりのある者は」




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「控えめなんですね、折木さん」

今日はのっけから部室で二人っきりの夫婦モードか!
叔父の葬式に来て欲しい、折木はすごいと褒めるえるちゃんは、
モジモジしたりとなんだか片思いのような態度だ。







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「推論を立ててください!」

10月31日 駅前の功文堂で
買い物をした心あたりのある者は
至急、職員室柴崎のところまで来なさい。


よほど暇だったのか、それともえるの自分への期待を下げるための思惑なのか、
省エネの奉太郎がまたしても自ら推理に乗り出すとはね。







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このシーン。
奉太郎は前から顔を赤くしていたけれど、
以前のえるなら気にせずグイグイ寄ってきていたところ。
それがなんすか、
えるちゃん意識しまくりじゃないかー!
そこが以前と違う大きな点。







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「きな臭いの”きな”って何でしょうね?」

真顔で聞いたら「知らん」と一蹴されて「んー!」と膨れるところが可愛かったw

深読みするとこれ、
「きな臭いですね」と聞いたところからここまで予測しての行動にも見えた。

好きな男子に対して可愛さを出す戦法の1つとしてね。
そこから推測すると、やはり最近のえるはかなり奉太郎を男として意識していると。







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「Xは犯罪に関わっている」

万引きという線が最初に上がりそうだけれど、
「買い物をした」と言っているから買い物はしたんだよなぁ。







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えるちゃん迫る!



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迫る!



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迫っ……
もう一押しだった。







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「ゲーム終了だ」

生徒Xは偽造一万円札を使って買い物した。
アバンで見せた張り紙が振りになっていたか。
謝罪文を書いたであろうと推測した上で、偽札とわかって使ったのは明白。
偽札を公的機関から入手することは不可能。となれば人づて。
人づてでもらっても偽札だと拒否できなかった状況とは、
立場が上の相手から貸した金が返ってきた場合。
これですべて決着と。なるほどお見事だね。



前回といい、奉太郎はどこか前向きに。
えるとの出会い、古典部との出会いで少しずつ心に変化が訪れてきている。
奉太郎に対して異性という意識が欠けていたえるも、なんだかとても意識的な振る舞い。
二人の変化もこの作品の見どころなのだろうね。




【過去ログ】
第18話「連峰は晴れているか」
第17話「クドリャフカの順番」
第16話「最後の標的」
第15話「十文字事件」
第14話「ワイルド・ファイア」
第13話「夕べには骸に」
第12話「限りなく積まれた例のあれ」
第11.5話「持つべきものは」
第11話「愚者のエンドロール」
第10話「万人の死角」
第9話「古丘廃村殺人事件」
第8話「試写会に行こう!」
第7話「正体見たり」
第6話「大罪を犯す」
第5話「歴史ある古典部の真実」
第4話「栄光ある古典部の昔日」
第3話「事情ある古典部の末裔」
第2話「名誉ある古典部の活動」
第1話「伝統ある古典部の再生」






タグ:氷菓
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コメント 4

九竜一三

どうも連続でこんにちは。

今回は、シリーズで一番登場人物が少ない回。
原作では奉太郎、える、教頭(声のみ)のわずか3人、アニメ版でも先生と生徒の声が2名ほど追加になってるぐらいでした。
ハリイ・ケメルマン「9マイルは遠すぎる」のフォーマットを、学園もの独自のシチュエーションに落とし込んだ構成はお見事です。

舞台はほぼ部室のみ。
奉太郎もえるも机まわりから動かずに、「バタフライエフェクト型妄想推理」をするだけという、明らかにアニメ向きじゃないストーリーを、うまく映像化したな、という。
パトカーのシーンのサーチでブロックノイズ出すとか、相変わらず芸も細かいし。

>前向きに取り組む奉太郎。えるはどこか意識的。
前向きに自分が「役に立たないことを」証明するというのは、実に奉太郎らしいというかなんというか。
ただ、原作とアニメでは奉太郎の台詞が変わっていますね。
原作「そう簡単に理屈をくっつけることなんてできないと証明してやる」
アニメ「どんなことにでも理屈をくっつけられると証明してやる」
内容が真逆になってるんですけど。(^_^;
まあ、役に立たないことを証明するためにはどっちでも構わないんですが、ニュアンスが微妙に異なってきますよね。
「理屈をくっつけることができない」の方は、推論自体が行き詰まって、解答にたどり着けないことで役に立たないと証明するのに対し、「理屈をくっつけられる」の方は、間違った推論を積み重ねた結果、誤った解答にたどり着いてしまうことで役に立たないと証明するわけです。
次々に推論が出てくるという流れ的には、アニメ版の方が自然な気もしますが、本来の「役の立たなさ=解決できない」を証明するという意味では、原作の方が意図に沿ってるんじゃないかなぁ?

>それがなんすか、
>えるちゃん意識しまくりじゃないかー!
>そこが以前と違う大きな点。
前回が、その辺のターニングポイントだったんでしょうか。
もっとも、原作にこんな描写はありませんが…原作の場合、奉太郎視点なので入れにくいというのもあるんでしょうけど。

>「きな臭いの”きな”って何でしょうね?」
原作に比べると、アニメのえるはやはり少し子供っぽいですかね。
原作では「きな」を「キナの木からきてるんじゃないか」と推測してるのですが…。
※実際には特定の木じゃなくて「木の臭い」からとか「衣臭い」とか、諸説あるようです。

>これですべて決着と。なるほどお見事だね。
役立たずなことを証明するはずが、結局解決に辿り着いてしまったという、奉太郎にとっては不本意な(^_^;)結果となりました。

さて、次回は着物姿のえると○○姿の摩耶花と十文字かほを見ることができます。
考えれば、残すところあと3話しかないんですよね。
(変則)2クールですが、長いようで短いものですねぇ。
by 九竜一三 (2012-08-31 10:36) 

カルディア

九竜一三さん>
こんばんは~(・∀・) ゞ

部屋から一切動かさずに飽きさせずに見せたのは上手かったですね。

>「役に立たないことを」証明
奉太郎らしいというか、屈折しているなぁと思ったかな。
自分が過大評価されているのが気に入らないのか、
はたまた恥ずかしがっているのかなと。
深読みするとえるへの恋心?というか、多少は気に入られたい感もあるのかな。
だからこそ自分はそんなに凄くないから期待しないでくれ、
みたいな感情が沸き上がっているんじゃないかなと思ってみたり。

>アニメのえるはやはり少し子供っぽいですかね
アニメ側の視聴者を狙っての調整も多分にあるなと。

>解決に辿り着いてしまったという
そこがこの回の面白い部分なのでしょうね。
そうなるんじゃないかとは思えましたがw

by カルディア (2012-09-03 00:46) 

九竜一三

追記というか、思いついたというか。

えるの脹れっ面ですが、考えてみれば、こういう表情を見せることのできる相手って、(家族を除けば)彼女にとっては奉太郎だけなんじゃないかという気がします。
千反田という家名がある以上、対外的にこんな表情を見せるわけにはいかないでしょうし(20話を見れば、おそらくえるがいかに家名というものを大事にしているかがわかるはず)、里志や摩耶花に対しても、こういう表情を見せるにはまだ遠慮があるように見えます。

そういう意味で、えるは奉太郎と家族と同等の近しさで接しているのは間違いなく、同時に異性としても意識し始めているという、なかなか微妙な心理状態を演出していたのではないか、と思いました。

ただ、える自身は、それはあくまで「好意の延長線」であり、「恋愛感情」であるとは気づいていないんじゃないかな、と。
18話でうまく言葉にできなかったのは、そこが原因だったんじゃないだろうか、と感じています。
by 九竜一三 (2012-09-04 08:02) 

カルディア

九竜一三さん>
こんばんは~(・∀・) ゞ

>「好意の延長線」であり、「恋愛感情」であるとは気づいていない
これが正解な気がします。
自分もこの回を見て、友だち以上恋人未満に発展したんだなと感じました。

これまでずっとえるは無防備に奉太郎に体を寄せる子だなと思いながら見てきたので、この回で近寄って顔を赤くしたシーンで確信したところですね。

18話で言葉にできなかった件がそこに掛かるかはわかりませんが、この流れからすると恋心というこれまで感じたことのない自分の変化に動揺していたのかなとも取れますね。

by カルディア (2012-09-05 03:27) 

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