2012年08月25日 - 氷菓 「俺が自発的に行動することがそんなに異常か」ふとしたことから中学時代の先生の行動を紐解くことに。当時得た記憶とはまったく異なる事実が浮かび上がることに。第18話「連峰は晴れているか」 「そう言えば小木がヘリ好きだったな」ヘリを見て突然中学時代の英語教師のことを思い出す奉太郎。ひょんなことから昔の謎を解き明かすことになるとは面白いね。「何というか、こう…気になるんだ」奉太郎、気になります!そのやる気に全員が驚きを示すのは当然だ。誇大リアクションに彼らがどこまで本気かわからないほどにw「こいつも大概失礼だな」奉太郎が気になることが気になるえる。見ろよこの顔、無垢な瞳でまるで子供のようじゃないか。子供は大抵失礼なんだぜ奉太郎。「二人乗りでもいいですよ?」そこは乗っておくんだ、奉太郎!制服姿で女子と二人乗りなんて今しかできない貴重な体験だぜ?「つまり小木はヘリコプターなんか好きじゃなかったんだ」雷に3回当たったこともあるという先生の話。そこから導き出したのは先生は山へよく行く人だということ。つまり小木先生は登山家でボランティアを行なう人だった。図書館で過去の新聞を調べたことでその裏付けは取れた。英語教師がヘリを気にしていたのではなく、登山家としての小木がヘリを気にしていた。それは山で遭難者が出た日。奉太郎が当時見たのは、山岳会の仲間が遭難してヘリが飛んだのを安心した一幕。遭難者は遺体で発見されたため先生としては残念な結果になっただろう。これは時間を経てからわかる事実、という話かな。紐解かなければ「小木先生はヘリが好き」という記憶のままだったのに対し、真相は「遭難した仲間を気遣っていた小木先生」になる。その先に、小木先生が悲しんだであろうことも推測される。つまり「小木はヘリが好き」という記憶が、この瞬間「先生の登山仲間が亡くなった」という記憶に正された。「今日は折木さんの意外な一面が見られて良かったです」えるは何に気付き、何を言いたかったのだろう。この時の反応が気になったよね。自分の持つ何の変哲もない記憶の中に、実は凄い真相が隠されているのかもしれない。全てのピースが繋がたったときには大抵は手遅れなんだけどね。【過去ログ】●第17話「クドリャフカの順番」●第16話「最後の標的」●第15話「十文字事件」●第14話「ワイルド・ファイア」●第13話「夕べには骸に」●第12話「限りなく積まれた例のあれ」●第11.5話「持つべきものは」●第11話「愚者のエンドロール」●第10話「万人の死角」●第9話「古丘廃村殺人事件」●第8話「試写会に行こう!」●第7話「正体見たり」●第6話「大罪を犯す」●第5話「歴史ある古典部の真実」●第4話「栄光ある古典部の昔日」●第3話「事情ある古典部の末裔」●第2話「名誉ある古典部の活動」●第1話「伝統ある古典部の再生」ツイート