◆感想(注:ネタバレあり)
TV放送から一年以上経っているので本編記憶が薄れてないか失敗だったけれど、
開始早々に『ぷちっとふりかえりんてぃあ (5分)』で復習できたのは良かった。
正直、チェインバーがいなくなった状態で本作の魅力をどこまで発揮できるのか、
そこが一番危惧するところ。
このOVAはTV版ラストから約半年後の世界。
序盤からすぐに新キャラのリーマが登場。
エイミーの後輩分としてメッセンジャーを営む元気な姿が可愛らしい。
金髪の13才、cv水瀬いのり。私的にはそこも惹かれた部分だったり。
彼女はあのクーゲル船団から来た者。
周囲はレドとエイミーの仲良しっぷりを冷やかす雰囲気があり、
そんな中でチェインバーのことを知りたがるリーマがレドにやんわりと接近。
彼女としてはユンボロ(作業用機械)の延長上として高度なメカに興味津々なのかなと。
このときはまだリーマはメカフェチぐらいの印象しかない。
さすがに今回は出番がないと思えたチェインバーだけれど、
リーマに話を聞かせるために回想話がここで入ってくる。
サーヤの住む住居船のひとつが嵐によって連結部が破損。
それを巡るレドとチェインバーの活躍が描かれ、
メカ戦ほどの派手さはないが、なかなかに見せる映像だった。
話は現在に戻り、海底サルベージ業を行なっていたレドが巨大船を発見。
これを船ごと浮上させる作業中、レドの乗ったユンボロが崩れた大岩の下敷きに。
一旦浮上したベローズに駆け寄るエイミーと仲間たち。
さらなる犠牲者が出ることもあってすぐに救出へ向かえず頭を垂れ、
エイミーは涙ながらに崩れ落ちる。
そこへリーマ率いるクーゲル船団のユンボロ勢が!
レドを助けるために危険を顧みない人々が集結。
こういう演出は心憎いというか、単純に感激できるんだよね。
救出劇は一筋縄ではいかず、このまま後編に続くのかと思われたけれど、
そこはしっかり救出完了まで見せてくれて一安心。
TV本編が綺麗に終わったこともあって蛇足にならないか気がかりだったものの、
全体的に緩急のある飽きさせない作りで、
その後の物語として十分に及第点と思える内容だった。
そんな感想を抱きながらエンディングを見ていたところへ新たな映像が。
リーマが一人、大きな機械を見つめる姿。
暗くてはっきりとは解らないものの、それは明らかにマシンキャリバー。
リーマの声に英語らしき言葉で返す。
なぜこんなものが? どうしてリーマが?
そんな謎を残す形で前編の幕は閉じる。
ここからは予測だけれど、
クーゲルが所有していたもう一機のマシンキャリバーを何らかの形で手に入れたのかもしれない。
またはクーゲルの死後、主人のいない寂しさからストライカーが人々に作らせた仲間とか。
出来が不十分であるため、チェインバーを知って完成に近づけようとしているのがリーマの目的かな。
そこにチェインバーの残骸の一部を加えることで
チェインバー的なものが復活! みたいな展開があれば、二期もありうるかも?
いいね、これは後編も楽しみだ!
ミニ色紙はチェインバーでした。
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