まだまだハルヒワールド没頭中な自分です。
今回は第５巻と６巻の、「暴走」と「動揺」の感想を書いてみようかと。
ちなみに１～４巻の感想はこちら。
以下、ややネタバレあるので未読の方はご注意を。
- 涼宮ハルヒの憂鬱
■涼宮ハルヒの暴走
- 作者: 谷川 流
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/09/28
- メディア: 文庫
・エンドレスエイト
何の変哲もない夏休みの模様が描かれて、なんて言うか、美女３人に囲まれての盆踊りとか羨ましいぞ、キョン！
みくるちゃんの衣装替えは見慣れたものだけれど、やっぱ浴衣ってのもノーマルながらイイ。どちらかといえば普段セーラー服しか着ない長門さんの浴衣とか、うー、見てみてぇぇ！
とにかく夏休みにやりたいことをやるというハルヒの思いつきのまま、昆虫採集とかバイトとか色々なことをやるわけで、「あのカエルの被り物はここでのバイトだったのか！」ってことで、アニメで語られなかった１つの謎がようやく明かされ一安心。そういやプールってここ何年行ってないのやら…。
そんな楽しい夏休みの話で終わる……わけがないのがこの作品。
いやはや驚かされました。15498回って…またとんでもない数字。そんな回数を知らぬ間に繰り返していたというのは怖い話っすな。
何がって、楽しい楽しい夏休み終盤の２週間をその数だけ繰り返していたという事実…。もし自分が同じようにそんなことに巻き込まれたらと考えると、疲れがドッと出てきます。
頼りの長門さんにもどうすることもできない。これはある意味怖い話でした。
・射手座の日
コンピ研と対戦ゲームを行なうお話。アニメでやっているので感想は省きます。アニメより長門さんの細かい表現が多くて良かった（笑
・雪山症候群
夏に行なわれた孤島症候群の冬バージョン。舞台は雪山。
ああ、またミステリーツアーなのね。今度は推理劇が用意されているという触れ込み付きの。
…が、甘かったです。いい意味で期待を裏切ってくれました！
誰の仕業かわからないけれど館に閉じ込められ、頼みの綱である長門さんの力が無効にされてしまう空間。これは恐ろしい。
これまで何かあれば長門さん、というのが流れだったのに、その長門さんがヘロヘロ状態なんて……どうやって脱出するの？ に加えて、弱まっている長門さんもいいな～と思ってみたり。
脱出するための糸口であろう、変な数式がでてくるわ、オイラーの多面体定理とか、なんだか推理小説っぽい流れになってきて、個人的に盛り上がった話でした。たまにはこういうのもイイ！
それはさておき、あの夜、ハルヒの部屋に現れたという偽キョンがどんなことを言ったのかが知りたかったなぁ。キョンの部屋に現れた偽みくるのあの迫りようからすると、おそらく偽キョンがしたことも予想できますが、ハルヒの慌てぶりとか見たかったなと。
ようやく脱出したキョンにこっそりと耳打ちした鶴屋さんの一言。この人はタダ者じゃないね。それでいてステキな人物だと再確認。
■涼宮ハルヒの動揺
またまた短編集。今度は５話もあるのか。
・ライブアライブ
アニメでやったので細かい感想は省きますが、このお話もちゃんと原作にあったんだな～と関心。実際には５曲も歌ったのね。
焼きソバ喫茶のシーンでは、鶴屋さんの声がそのまんま頭の中に響いてくる（笑） やっぱいいわ、鶴屋さん。
・朝比奈ミクルの冒険 Episode 00
これもアニメでやったので感想はスルーで。
・ヒトメボレLOVE
キョンの中学時代の知り合いが、長門さんにヒトメボレ!? ってな具合でスタートからかなり興味のそそられる内容。
電話で聞いた彼からの熱く長い愛の告白文の書かれたメモ用紙を、部室の窓から捨てたところでハルヒに拾われたシーンでは、思わずニンマリ。笑いが込み上げてきたね！ しばらく口元を緩ませながら読むことになりました。他人のことながらこれからどうなるかドキワク！ 災難でしたな、キョン。
・猫はどこに行った？
前巻で語られなかった雪山症候群の本来のミステリー部分のお話。せっかく小泉が用意した推理劇ですからね、どこかで語ることになるとは思っていました。内容は普通だったかな。
福笑いのシーンはぜひアニメで観て見たいと思いました。
・朝比奈みくるの憂鬱
自分は何も知らされずに上からの命令で動くだけ、そんなみくるちゃんのお悩み相談話。キョンが未来人にとって重要人物に値するんだなと感じられた作品でした。次巻「陰謀」の前置き的お話なので、短いですが結構重要だったり。
こうして読んでいくと、アニメ第二期があるとした場合、かなり候補があって大変だな～と感じます。
作品同士のつながりを考えるとシャッフルが難しいような気もするので、ストレートにやってもらってもいい。
何年でも待つのでアニメで観てみたいですね。
というわけで残りあと２巻。
勿体無いのでじっくり読みたいところですが……「陰謀」が止まりません。先が知りたくてウズウズする作品だな、こりゃ。