パナソニックのBlu-rayレコーダー「DMR-BW800」を使った感想を
連載しています。
今日はチャプター編集とメディアへの書き出しについて
個人的な見解のもと、コメントしていきます。
◆チャプター編集
編集の流れは以下のとおり。
1)チャプターマークで区切る箇所を決める
2)CMなどの不必要なチャプターを削除
3)残ったチャプターを結合
流れはDVDレコと同じですね。
私が以前から使っている東芝のDVDレコとは操作感は違うものの、
作業自体は楽ですぐに慣れました。
よって、他社であれDVDレコを経験されている方ならば
飲み込みは早いと思います。
・巻き戻し&早送り
通常の再生時と同様の挙動ですが、
巻き戻し&早送りは5段階のスピードがあります。
加えてポーズした状態からは、
同じ操作でスローでの5段階スピードがあります。
・プレイリストが作れないという不便さ
困ったことに、不必要なチャプターを削除する際、
間違って必要なチャプターを消去してしまうと、復活させることは不可能。
これって一発勝負じゃん!
怖いよ…(´Д`)
DVDレコのときは、チャプター編集を行った後、
必要なチャプターだけをまとめられるプレイリストを作ることができました。
DMR-BW800ではプレイリストが作れません。これはキツイ…
・HDD内で編集(CMカット等)したら、ダビング10はどうなった?
カウントは10のままでした。
CMカットではカウントされないようで安心。
◆CPRM対応のDVD-Rへコピー
DVDメディアに書き出しできるという触れ込みですが、
ハイビジョンで書き出しするためには、
これまで使っていたDVD-Rではコピーできません。
専用の”CPRM対応のDVD-R”が必要です。
(通常のDVD-Rとほぼ同額)
1)
DVD-RをAVCREC方式にフォーマット。
1枚ずつフォーマットしなけばいけないという煩わしさがある。
2)
HDDに録画した最高画質、”DRモード”の映像は、
そのままではDVD-Rへコピーできません(BDなら平気)。
そのため”AVCREC録画”のHG、HX、HEのいずれかに変換する必要があります。
今回は2番目のクオリティである”HX”を選択。
とりあえず1話分のみ試し録りしてみました。
◆ダビング開始~終了
DRモードからHXモードへの変換作業を同時に行うので、
高速ダビングは不可能。
エンコードとはそういうものなので仕方ない。
すなわちコピーは収録時間と同じ時間がかかります。
※先にHDD内で変換している、もしくは初めからHX、HG、HEで
録っている番組ならば、DVD-Rへコピーする際には高速ダビングは可。
ちなみにファイナライズ時は約4分かかると表示されましたが、
22分モノだったので1分もせずに完了。
・元データはDRモードのまま残っているか?
DRモードのまま残っていました。
先にHDD内で変換しておくという使い方をする方もいるかもしれませんが、
一度別のモードにしてしまうと、他のモードへ変更できません。
いつかそのままの画質でBDに書き出したいため、
今回はエンコードしつつのコピーという手段を取りました。
・ダビング10の表示は?
9に減っていました。正常動作ですね。
↑PCとはコンポジット端子で繋いでいるため画像はボケてます。
実際には鮮明ですよ。
・HXモードってどうよ?
AVCREC録画の真ん中のクオリティでしたが、
やはり容量が減る分、画質が落ちますね。
文字などのノイズが顕著です。
◆Blu-rayDiskでいいんじゃないか?
”DVD-Rにハイビジョンで録画できる”とはいえ、画質が落ちては意味がない。
正直、DRモードで残したいという気持ちが高くなってきました。
見る人によって様々だと思いますが、私の目には劣化は顕著でした。
今回試しに編集した「マクロスF」は、チャプター編集後の時間が約22分。
DVD-Rに残しつつ、画質を良いままにしたいなら”HGモード”ですが、
その場合、DVD-R1枚に42分しか入りません。
よって1枚に1話という計算。
ディスクの値段を1枚100円としましょう。
Blu-rayDiskは安くても1枚600円と、一般的には高価な印象です。(2008/7月現在)
とはいえDRモードで約3時間入るという大きなメリットがある。
単純計算、22分の番組が8本入ることになります。
DVD-Rだと8枚分…すなわち800円。
これならBlu-rayDiskのほうがお得じゃないか!
しかも劣化無しのDRモード。
さらに1クール分のアニメが2枚で済む計算とすると、収納&見るときに楽。
加えてコピーは高速で行える…。
BDのほうが、いいことづくしな気がしてきました。
そもそもメディアに残す作品は、よっぽどの作品。
ならば出来る限り高画質で残しておきたい。
そう考えたらCPRM対応のDVD-R、いらないですね。
Blu-rayDiskのほうが、色々お得じゃないか、
…という答えが導き出されてしまいました。
AVCRECがそもそもBDが安価になるまでの繋ぎの技術ですし。
これからBlu-rayレコーダーを買われる方、
”DVD-Rにハイビジョンで録画できる”は意識せず、
画質を考えたらBDへ完全移行することを視野に入れて良いと思います。
あくまでも自分の使い方&考えから導き出された結果ですけれど。
これならTVとリンクする”AQUOSブルーレイ”でも
良かったかもしれないなぁ…なんて思ってみたり。
◆疑問点をメーカーに質問してみた
・DRモードで録画した番組を、元データ(DRモード)を残したまま、
HDD内でAVCREC方式に変換したデータは作れないのか?
(どちらもHDD内に残る状態。
元データのダビング10カウントは1減っても構わない)。
→できません
・チャプター編集後(消去・結合はせず)、
いくつかの番組をまたいで必要なチャプターだけを集め、
それらを統合したプレイリストは作れないのか。
(チャプター削除が一発勝負なのが怖いので、なんとかしたい)
→できません
う~ん、やはりできませんでしたか。
せめてプレイリストは作らせて欲しいので、
これら不満点を今後の課題としてほしいものですね。
今回はどちらかというとマイナス印象になってしまったかもしれないため、
次回は、数日使って感じた良い点などを、DVDレコと比較していきます。
◆関連記事
→Blu-rayレコーダーを購入したい! その前に色々調べてみたメモ
→Blu-rayレコーダー DMR-BW800 レビュー(1)
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→Blu-rayレコーダーについて 現時点での結論