楽しい夏休みが無限にループするとしたら、
それはやっぱり楽しいのかもしれない。
しかし、自分ただ1人がループしたすべての記憶を持ったままだとしたら…?
何も言えずにループが止まるまで待つしかなかったとしたら…
それでもやっぱり楽しいのだろうか…?
「遅いわよ、キョン!」前回と同じ展開、同じ状況。
果たしてこれが何度続くのか…
さすがアニメ化、さすが京アニだ。
何もかもが同じではなく、着ている服が違う!
さらに構図やカットが前回とは異なるこのこだわり。
あの原作がこうやって調理されるものなんだと感心するね。
以前と同じ夏休み。
しかし…何かがおかしい。
「いえ、たぶん気のせいです」小泉が何かを感じ取る。
異変…。
気づけないほどの小さな変化、明確なサインはない。
しかしその感覚は着々と色濃いものになっていく。
「こんな光景を前にも見た気がする」普段から大人しい長門だけれど、いつにも増して大人しい。
表情を変えない長門さえも顔に出さずにいられない状況。
一体、何が起こっているんだ!?
「長門!」何か言わなければいけない、きっとそんな衝動に駆られたのだろう。
でも何をどう説明すればいいのか。
長門にとって、「ああ今回は気づくパターンか」程度だったのかもしれない。盆踊り、セミ獲り、バイト…
すべてが以前と同じ。
「我々は同じ時間を何度も繰り返し経験しているということです」ようやく異変に気づいた面々。
8/17~8/31までの2週間がループしているという驚愕の事実。記憶はリセット、だから気づけない。
少なからず感じていたデジャブは、
リセットのたびにこぼれ落ちた記憶の断片が積み重なったもの。
常人では気づけないよ、これは。
9/1へと進めない今の世界から、みくるちゃんは未来へ飛べない。
だからこそ気づいたのだが…
この現象を生みだしているのはもちろんハルヒ。
本人は無自覚でも、世界を変えるだけの力がある。
あれだけ楽しんでいるのに、どこかに未練があるからループする。
だがその未練とは何なのか。それがわかるまではループからは抜け出せない。
「全部、覚えているのか?」時空を超越した存在。
長門だけはリセットがかからずにループされる日々を記憶している。
それはちょっと大変だよな~、ぐらいの気持ちだった。
その言葉を聞くまでは…
「ちなみに、その繰り返しとやらは何回目だ?」
「今回で15498回目に該当する」
ぶっ飛んだね。
15498回×2週間を、長門はただ1人記憶を保持したまま経験してきている。
年数に換算すれば594年。呆れかえるほどの繰り返し。
約6世紀の間、同じ2週間を繰り返してきたわけか。
そりゃ、いくら長門でも疲れた顔を浮かべるってものだ。
こうしてキョンたちが気付いたのも今回が初めてではなく、これが8769回目。
それだけの回数、気付いては解決策のないまま再び8/17に戻されたわけか。
「私の役目は観測だから」だからって限度がある。
情報統合思念体にとって、このループにも何か意味があるんだと、
だたひたすら549年間も見守ってきたというのか。
「ほかに何かしたいことはある?」無言…
これからまた8/17に戻って同じことを繰り返すと思えば、
気が重くなるってものさ。
しかしこの8/30が繰り返しをストップできる唯一のポイント。
明日8/31にハルヒの未練を埋める何かをすればいいんだ。
「(何をすべきなんだ? 何を言うべきなんだ?)」今ここでハルヒを帰してしまうことの無謀さがわかりつつも、
何をすればいいのかわからないもどかしさ。
この2週間の間にあったであろうヒント。
…しかし無残にも8/31を迎えてしまう。
まさかの3分割!
てっきり今回で解決へ流れるかと思っていましたよ。
これは視聴者へ答えを考てもらおうという趣向なのかな。
原作では最後のシーンで解決策となる言葉が出るものの、
アニメでは8/31を迎えてしまった。
次回、もう一度同じような展開を描いて、
視聴者にもエンドレスを体感してもらおうという趣向なのだろうか。
それとも解決ルートから始まるのか。
解決だけで1話使うには長い気がするので、
どんな仕掛けで展開するのか楽しみだ。