レビュー&スフィア舞台挨拶レポート
予告PVを見て気になっていた作品。
その吹き替え版に超人気声優ユニット「スフィア」の4人が抜擢ということで、
これは吹き替え版を見るしかない!と思っていました。
24日に丸の内ピカデリー1にて
舞台挨拶回が設けられるということでチケット購入(抽選)。
以下、本編レビュー&スフィアの舞台挨拶の感想を書いています。
◆本編レビュー
監督は『300(スリーハンドレッド)』のザック・スナイダー。
日本のアニメなどが好きで、主役の衣装がセーラー服だったりと、
ところどころに日本的な演出&オブジェが散りばめられていました。
物語は精神病院、売春宿、ファンタジー世界といった3つの舞台が混在し、
主に売春宿をメインとして、
そこで働くショーガールである5人の女の子たちの活躍を描いた作品。
新人として入ってきた主役のベイビードールが
他を圧倒する踊りを披露する点がこの作品の最大のポイント。
ただしその踊りは実際には見られず、
踊っている最中をファンタジー世界での戦いに切り替えて見せるという演出方法。
言うなればベイビードールの妄想世界ってことなんだけれど、
その映像が迫力あり、リアル感ありでとにかく凄かった。
戦闘シーンではカメラが1つのオブジェに極端に迫ったり、
スローを駆使した緩急ある演出にはぐいぐい惹き付けられたなと。
和風甲冑を装備した巨大な3体の敵を相手にしたり、
時には戦中に投げ出されたり、ドラゴン相手に戦ったり、
爆弾を乗せた列車を食い止める任務に就いたりと、その舞台も様々。
剣と銃を手にハイスピードで展開する戦いには圧倒されました。
ただ物語としては救いのない形でもあるし、
どこかやるせない気持ちで終わるため、終演後の拍手もまばらだったなと。
CGは見る価値ありで、そのクオリティの高さには驚かされっぱなし。
宙を舞っている感、敵の圧倒的な存在感、ドラゴンのあまりのリアル感など、
大画面+大音響でしか味わえない迫力。
これはTV画面で見るよりは断然映画館での視聴をオススメします。
◆スフィアボイスはどれぐらい楽しめるのか
※以下、メンバーは名字で表記。
・ベイビードール…寿美菜子
・ロケット…戸松遥
・フロンディ…豊崎愛生
・アンバー…高垣彩陽
主役のベイビードールは寿さん。
主役とはいえ寡黙なキャラなのでセリフはあまり多くなかったです。
この中では戸松さん演じるロケットが非常にセリフが多く、
戸松ボイスを聞きたい人には満足できる量でした。
フロンディ、アンバーはカットインはそれなりにあるものの、
ほとんどしゃべらないので印象薄かったなぁw
比率としては、
寿:戸松:豊崎:高垣
2 : 6 : 1 : 1
戸松さんがほぼセリフ独占という印象ですね。
ちなみに主要メンバーは5人で、
ロケットの姉にあたるスイートピー役に甲斐田裕子さん。
最近だと『ガンダムUC』のマリーダ。
劇中はロケットとスイートピーのセリフが多めでした。
キャスティングとしては特に不満無し。全員、役に合っていたと思う。
洋画って日本アニメに出てくるような萌えキャラはほぼ皆無じゃないですか。
なので甘い豊崎ボイスは洋画の吹き替えにちょっと不安があったのですが、
フロンディは性格がおとなしく弱い子なので意外と有りでした。(ファン補正はありますが)
この中で一番合っていたのは戸松さん。
前向きでやや強引ながらも全員を引っ張っていく元気なロケットは、
戸松さんが普段演じるキャラとしても合っていたなと。
◆スフィア舞台挨拶
劇場内の男率高すぎ!ってぐらい男が多かったのが印象的。
98%ぐらい男性でしたね。
なぜかバースデーケーキ帽を被っていた人がいたのですが、
メンバーに誕生日が近い人いないのになぜ?って感じ。
以前豊崎さんがラジオ(動画有り回)で被っていたのと似ているな~と思えたので、
そういうアピールなのかなと。
上映後にスフィアが登場!
豊崎さんは真っ白でスカートふわりなワンピース+グレーのジャケット。
ワンピの可愛らしさをジャケットでキュっと引き締めた感じ。
黒のストッキングがやたら艶めかしい。
高垣さんは紫色の派手めなワンピからタイトスカートが覗く、
お姉さん雰囲気をガッツリ醸し出した衣装。
寿さんは袖の短いインナー+茶系のワンピース。清楚感漂う少女な感じ。
戸松さんは髪をアップにし、キュロットパンツにシャツ+長袖のカーディガン。
なんというかすごく普段着っぽかったw 生足はGOOD。
吹き替えの話が来たときはどうでした?の質問に、
寿「いきなりポスターだけを渡されて、は?ってなりました(笑)」
高垣「まさかこれをやらせてもらえるの?って」
豊崎「キターって(笑)」
4人で同じ作品のアフレコは経験あるものの、
吹き替えで揃うのは初めてなのでかなり楽しんでいたようです。
お気に入りのシーンの質問に、
寿「ベイビードォォルルル!」
劇中ではやたら巻き舌で名を呼ぶキャラがいて、そこを実際に見て楽しんだという。
寿さんは高垣さんと2人で見に行き、
そのときカップルシートに座ったことを楽しげに話していました。
高垣「美菜子のビクッとするのが伝わってきた(笑)」
ラブラブですねw
豊崎「ベイビードールのまつげが長くていいな~って」
「そこ!?」「いや冗談なんですけど(笑)」
確かにまつげの長さを際立たせるシーンもあり、場内納得の笑い。
豊崎「ヘッドホンから元の英語を聞きながらのアフレコなんて初めてで」
豊崎さんと戸松さんは本作が吹き替え初参加。
高垣さんは場数を踏んでいることもあって、
寿さんとの2人に助言を聞きながらのアフレコだったとのこと。
高垣「分厚い台本を片手に・・・」
30分アニメと違って映画台本ってかなり厚そうなイメージだよね。
苦労したシーンでの質問に、
戸松「ロケットがスイートピーに「ごめん」っていうシーン」
姉である自分or友達のどちらが大事かを問われたときの心情。
確かに印象深いシーンで、迷わず友達を選ぶロケットが
どんな気持ちで姉にぶつけたかを演じるのは難しかと思う。
そこはさすがは戸松さんで、全体を通して非常に上手かったです。
高垣「アニメと違って実在する人たちの役を演じるじゃないですか。
その場の空気感とか息遣いとかがちゃんと伝わってるかな~って」
なるほど!と思えたこのコメントが印象的でした。
アニメでは無機質なキャラに息を吹き込むけれど、吹き替えでは生きている人間の声を演じる。
そこには実在する人の息遣いがあり、そのタイミングも計らなければならないため、
アニメとはまた別の慣れが必要なんだと思う。
みなさんアニメとは違う実写の吹き替えに戸惑ったところもあったようでしたが、
特に戸松さんは初めてで大量のセリフをこなしていたうえに
違和感なく演じていたのは相当なレベルアップを果たしたと思う。
これは戸松さんGOODな作品でしたね。
TVでの洋画吹き替えにも進出してくる日も近いだろうな~。
このほかにもたくさんのガールズトークが聞けて、トークは大体15分ぐらいで終了。
最後にポスターをバックに4人の写真撮影。
手で銃を作ったようなポーズを決めていたけれど、
使われるのは棒立ちのほうなんだろうな~と思ってみたり。
4人の元気で可愛らしいトークが聞けて、大変楽しかったです。