「私たち本当にめんまのこと考えてた?」めんまが成仏しなかったのは自分たちの気持ちのせいだと言うあなるに、
全員が賛同するかのように告白大会。
じんたんへの嫉妬をぶつけるゆきあつ、
当時の「めんまのこと好きなの?」は実はゆきあつとあなるが結託したこと、
つるこがゆきあつを好きなことも暴露され、
つるこが嫉妬していたのはめんまではなく、あなるだったということ・・・
今まで内に秘めていたこうしたモヤモヤが、
時間を経て大きくなり、彼らの中に溝を作ってしまったんだろうね。
めんまがやってきたことで止まった時間が動き出し、
今はこうして気持ちを打ち明けられるほどに回復。
本心が語れる仲になったことで、昔以上の絆が生まれた瞬間だと思う。
「俺、見たんだ、あの日めんまが逝っちまうとこ」一番の衝撃だったぽっぽの告白。
めんまと2人っきりになった際に言葉を呑んだのはこのことか。
めんまの事故現場を見てしまって何も出来なかった、
その後ろめたさから逃げるための海外旅行。
見聞を広めて一番成長したであろうぽっぽが、
今でもじんたんを崇拝する理由が分からなかったけれど、
きっと自分の弱さを知ったうえで頼りたかったんだろうね。
「めんま約束する! じんたん絶対泣かす!」めんまの願い、それはじんたんの母との約束だった。
じんたんを泣かせる。悲しさを我慢せずに涙を流させること。
だからもう願いは叶った、と。
ならばこのまま消えてしまうのか!?
「めんま!?」すぐ側にいるにも関わらず、じんたんにも見えなくなるめんま。
これからってときの悲劇。
みんなが1つになったところを見せたかったのに、
それを告げる暇なく、めんま成仏へのカウントダウン。
「この字、めんまの・・・」そこにはみんなへ宛てた手紙が。
少ないながらもいかにみんなが好きかを語るに十分な内容だった。
やさしいつるこが大好き
頑張り屋さんのゆきあつが大好き
面白いぽっぽが大好き
しっかり者のあなるが大好き
じんたんへの大好きは、
じんたんのお嫁さんになりたいなっていう
そういう大好きです。
以前口頭で言われた言葉を文字にしただけなのに
これほどズーンと突き刺さる言葉もないね。たまらない。
想いを遂げられ、これですっきりと成仏できる、か。
「お前見つけなきゃ終われねーだろ!」
あらがったのはじんたん。
かくれんぼなら見つけて終わりを迎えるものだろうと、
だからもう一度出てこいと言わんばかりの切望。
「もーいーかい!」みんなもめんまにもう一度会いたい。
その気持ちが1つとなっての大合唱。
自分を求める言葉が、めんまの閉じた目を再び開かせる。
その言葉に応えたい・・・
「もーいーよ!」自由の利かなくなった体で力を振り絞って叫んだ言葉。
せめてじんたんだけにでも届けば、これで心置きなく成仏できるかもしれない。
「まさか・・・!?」 「めんま?」なんとここで全員にめんまが見えるという神様からのプレゼント。
もう残された時間がない、最後の最後という皮肉なタイミングだけれど、
みんなの願いが1つになったからこそ成せた奇跡。
自分は生まれ変わる、そしてまたみんなと一緒になる。
そのためのお別れを自分はちゃんと言えたよと、涙ながらに伝えるめんま。
そう促すことが、自分との決別をはっきりさせてあげるという
みんなへ向けた優しさなのだろうか。
本当は、めんま自身が成仏する覚悟にしたかったのかもしれない。
「めんま、見ーつけた!!」「見つかっちゃった」
泣くよこれは。
◆最終回を見終わってかなり力業で泣かしてきたという印象でした。
神社でみんなの告白で涙を誘い、めんまとのサヨナラでこれでもかってぐらい過剰に演出。
ズルイと思いつつ、涙目になってしまった。
これまで何度か泣かされてきた人は、きっと号泣だろうと思えるほど。
でもね、このぐらい過剰な演出は必要なんだと思う。
やり過ぎぐらいがちょうどいい。
恥ずかしがることなく思い切って青春臭さを演出したのは良かったなぁ。
気になったのは終盤に盛り込み過ぎだった脚本。
8、9話あたりで進行の遅さに不安になり、10話と最終話でドーンと謎が明かされる。
ここをもう少し上手く配分して1話ずつ驚かせてくれたらもっと良かったかも。
欲を言うならば、めんまが初めて現れた時の様子を見たかったのと、
後日談をもう少し入れて欲しかったところ。
でもまぁ、綺麗に終わったと思う。
楽しんで見られた作品でした。