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[Wii] ゼルダの伝説 プレイ日記(10) [完結] [[Wii] ゼルダの伝説]



「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」のプレイ日記です。

長きに渡るプレイ日記も、ついに完結!
その記録を物語調で書いていきます。

以下、ストーリー部分で大きくネタバレしていますのでご注意ください。



そこはハイラル城の上層、謁見の間。
目の前には、最終にして最強の敵、ガノンが鎮座していた。



■謁見の間



青い絨毯が敷かれた先に王座があった。
そこにたたずむは……ガノンドロフ。
王座の上方には、気を失っているゼルダ姫の姿もあった。

ガノンは、リンクが現われることを分かっていたかのように立ち上がる。
とても威厳のありそうな物腰、そして威圧するかのような眼差し。
明らかなレベルの違いに圧倒される。……強そうだ。

上を見上げ、ゼルダを一瞥するガノン。
何かに気付いたミドナがゼルダに近寄るが、
ガノンからの攻撃(?)に対しては儚い抵抗でしかなかった。



何が…起こった!?
ゼルダに何かが取り込まれたような気がしたが……。

気を失っていたはずのゼルダが、ミドナに邪悪な視線を向ける。
その瞬間、突風に煽られたかのように弾き飛ばされるミドナ。
さらにミドナとリンクを断ち切るかのように結界の壁が現われる。

静かにリンクへと歩み寄ってくる、その姿はゼルダ姫。
そう、ガノンが憑り付いてしまったゼルダだった。

まさか、これと戦えというのか!?
卑怯な手を使ってくるガノン。
どうすれば!?



■ガノン1戦目(ガノン憑依 ゼルダ)



憑依されているとはいえ、それはゼルダの体。
長いスカートをヒラつかせながら、こちらを誘ってくる。
ローアングル? そんな悠長なことは言ってられない状況だ。
どのみち対処もしてあることだろうし。

さて、遠方からの攻撃に対し、”やはりガノンは弓矢だろう!”という思い込みで
弓矢で攻撃してみる。…が、避けられてしまう。
ブーメラン、クローショット、そのすべてが通じない。
はてさて……

そう思っていたところへ見慣れた攻撃が。
ところどころにシリーズを知っていると有利な攻略があるのも嬉しい。

まずは第1段階撃破。
これで終わるはずはない。



■ガノン2戦目(魔獣 ガノン)



結界が消え、ミドナの力によって、憑依していたガノンがゼルダの体から引き離される。
姿を変えてくるガノン。

ガノン=ブタというシリーズの定番どおり、
今回も獣の姿をしたガノンとの対戦へと移行する。
その姿はまるでベヒーモス。

巨大な体躯と四本足で、部屋を駆け回りながら突進してくる。
走っている姿がいきなり異空間へと消え、突然現れて突進という動きだ。
出現タイミングはわかるものの、どうしたものか。

観察していると、明らかに弱点と思える場所を察知。
狙いを定めて攻撃する。手ごたえあり!

攻撃を繰り返していると、ガノンの動きが変化した。
対処できずに戸惑っていると、ミドナから犬になれと指示が飛ぶ。
犬になってどうするよ?
ガノンを観察していると、体液のようなものを漏らしている。
その匂いを覚えて追いかけるのか?
…が、それは違った。

正面から受け止める? マジかミドナ!?
ミドナの指示どおりに攻撃を繰り返し、魔獣化したガノンがようやく力尽きる。

ミドナの体から光が溢れ、その光はゼルダの中へ。
以前、ゼルダからミドナへ施した力が、ゼルダへと戻っていくようだった。
目を覚ますゼルダ。よかった、無事だったんだ。



ささやかな安堵も束の間、ガノンの体が金色の煙幕に包まれ始めていた。
終わっていない……こんなことでヤツは朽ち果てはしなかった。
それを見たミドナが、影の一族の力を使おうとしていた。
察知したリンクがミドナを止めようと手を伸ばす。
遅かった。

ミドナの力で遠方に飛ばされたリンクとゼルダ。
城の中では変化したミドナが力を振り絞ってガノンを抑え込んでいた。
ガノンとともに自滅しようとでもいうかのように。
リンクとゼルダが飛ばされた平原から見えるハイラル城。

次の瞬間、爆音とともに城が吹き飛んだ。
ミドナ……キミはその身を呈して守ろうとしたのか……
黒い煙が城を包む。
その黒煙の中、1つの影が浮かび上がった。



……ガノン!
まるで造作も無かったかのように馬にまたがりこちらを見つめる。
その掲げる手には、ミドナが被っていた仮面があった。

コナゴナに砕かれる仮面。
それを見た瞬間、とてつもなく怒りが込み上げてきた。
ゆる……せねぇ!!!!



振りかぶろうとする腕を、ゼルダが止める。
そして静かに精霊たちに語りかける。
これまでリンクが助けた精霊たちがその呼びかけに応えるかのように、
ゼルダへと集まり、光の矢を形成した。



■ガノン3戦目(騎馬戦)



エポナにまたがるリンクとゼルダ。
ゼルダの手には光り輝く弓矢。
馬で近づき、光の矢をガノンに打ち込むということか。
いいだろう、姫さん、頼んだぜ!

とはいえ、ガノンもただでは追いつかせてはくれない。
ヤツからの攻撃を掻い潜りながら後を追う。
それでも容易には近づくことができない。

なんとかガノンに追いつくも、ゼルダは矢を放つことはなかった。
あれ? どうして?
どうやらゼルダによる光の矢の攻撃も、こちらが操作するようだ。

攻撃を避けながら馬を操縦し、ガノンを攻撃範囲に捉えたところで矢を放ち、
弱まっているところへ剣で攻撃…でいいのか?
とにかくそんな感じでダメージを与えていく。



馬を走らせるのに前方向にスティックを傾けなくてもいいのだが、
どうも力が入ってしまう。
なかなか追いつけない苛立ちもあり、左手はかなり疲れが蓄積されてくる。
近づけたとしても、馬の体力が無いと差を縮められない。
さらに矢の射出には少し溜めが必要なため、
上手い具合に射程距離に追い込まなくてはならない。
この騎馬戦、かなり大変だ。

3度目の矢が当たり、剣を一太刀浴びさせると、ガノンは馬ごと地面に倒れ込んだ。
ゆっくりと立ち上がり、こちらを見据える。
その目は、まだ死んではいなかった。
「余興はここまでだ」
そう言って手にした剣を鞘から抜いて近づいてくる。
空は曇り、時折雷鳴が轟く。
そうだな、そろそろ終わりにしよう。



■ガノン4戦目(大魔王 ガノンドロフ)



1対1の決着に邪魔が入らないように、周りには結界が張り巡らされた。
マントをたなびかせ、大振りの剣を片手にジワジワと近づいてくるガノン。
その1歩1歩に余裕すら感じさせられる。
ガッシリとした体躯は、大魔王としての威厳を感じずにいられない。

どう出る!?
奥義の”居合い抜き”で初手をいただこうと思ったが、相手の振りがあまりにも速い。
吹っ飛ばされたリンクをあざ笑うかのようにノシノシと近づいてくる。
ならば奥義”背面斬り”だ!
相手の攻撃に合わせてグルリと背面に回る。
…が、回転途中で、すでにこちらの動きは相手に捉えられていた。
隙なんて無い。



近づいて攻撃しようものなら蹴りが飛んでくる。
これは決闘ではない。真剣勝負、生死を分かつ戦いだ。
なんでもアリということか。

まともに正面からやりあってもこちらの攻撃はすべて弾かれてしまう。
手数を増やそうものなら、ジャンプされて逆に背面を取られ、突きがくる。
迷っていると肘を使ってのコンボ炸裂。
なんなんだ、コイツは!?

そうだ、こちらには奥義”回転斬り”があるじゃないか。
間合いの広い回転斬りならば…!



だがそれすらもガードされてしまう。
あまつさえ向こうが回転斬りらしき技を使ってくる。
…コイツ!!

間合いを空ければ、かかってこいと言わんばかりにチョイチョイと手のひらで挑発。
とにかく活路を見い出すためにも攻撃あるのみ。
所持している最後のドリンクを飲み、ライフ回復。
もう、勝つしかない!



そんなとき、画面に表示される”チャンス”の文字。
瞬間ではあるが、その文字に合わせれば何かあるのか?
タイミングを見計らってチャンスに合わせてみると、つばぜり合いとなる。
押し勝つことで相手に隙が生じる。



だが、この”チャンス”に合わせるのはなかなか難しく、
そればかりに頼っていては勝てないと判断。
そこで自分なりに考察していくことにした。



やはり背面斬りが有効らしく、少し軸をズラして発動させることで当たることが判明。
タイミングは難しいが、これでダメージを与えていくことに絞ってみた。
当たる! これならいける!

何度目かの攻撃でガノンが仰向けになって背中を地に付ける。
画面に表示される”とどめ”の文字。
今だ!!
迷いはなかった。
剣に力を込めて無心で飛びかかる。
声無き断末魔が響いた。



■エンディング

とどめを刺されたのにも関わらず、胸の剣をそのままに立ち上がるガノン。
「これで終わったと思うなよ…」
そして沈黙する大魔王。
戦いの幕が降りた瞬間だった。



世界を包んでいた暗雲は消え、少しずつ光を取り戻す空。
けれど心は晴れなかった。
なぜなら心残りがあったからだ。
それは……ミドナ。
彼女がいなければこの光の世界は救えなかった。

高慢な口調も、自分の世界を救いたいという表れだったに違いない。
人々を助けるリンクの姿を見て、少しずつ心変わりをしていった彼女。
途中からは恥ずかしさを隠すための態度だったのかもしれない。
今、光の世界は救われた。
しかしミドナを救えなかったことに、この結末を素直に喜べなかった。



丘のほうで精霊たちが集まる様子が目に入る。
その光の中に1つの小さな影。
それが何かを悟り、ゼルダのもとから駆け出すリンク。
いてもたってもいられない。
そう……あれは……!!

たたずむマントの人影。
背を向けたまま、すっと立ち上るその姿はリンクよりも長身だった。
こちらを振り向く顔に、覚えはなかった。



切れ長の目、鼻筋の通った美しい顔立ち。黄昏色の髪をした女性だった。
「なんだよ? 何とか言えよ」
高慢な口調は紛れも無く彼女だと悟らせてくれた。
「あんまり綺麗すぎて…言葉がでないか?」
突然の出来事で言葉が出ないだけだ。

しばしの沈黙のあと、心の中でこう思った。
生きていてくれてありがとう……ミドナ。



■エピローグ

元の姿に戻ったミドナ。
だが彼女は影の世界の姫であるため、
陰りの鏡を使って自分の世界、トワイライトへと帰らなければならない。
それを見送るリンクとゼルダ。

光と影、それは交わることはできないけれど、表裏一体、離すこともできない存在。
そんな別れ際の言葉を交わしながら、鏡があればいつだってまた会えるとミドナは言う。

ミドナの目からひと粒の涙。
それは宙を浮き、ミドナの手によって弾き飛ばされる。
ゆっくりと鏡に向かったかと思うと、鏡に触れた瞬間、鏡に大きなダメージを与えた。
驚きを隠せないリンクとゼルダ。
これでいいんだと、トワイライトの道へと近寄るミドナ。



最後に振り向いたその瞳は、なぜだかとても悲しげだった。
トワイライトへの道がミドナを吸い込む。
彼女が消えると同時に鏡は砕け散った……。
「またな…」
二度と会えない友人からのメッセージは心に響いたままだった。
別れの寂しさを和らげるかのように、世界には光が満ちはじめていた……

【完】


次回、まとめ感想。
⇒ゼルダの伝説 プレイ終了 感想


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コメント 4

ガッツ

こんにちは。
「ゼルダの伝説プレイ日記」お疲れ様でした!
なるほど~トワイライトプリンセスってミドナのことだったんですね。
元に戻ってもプリンセスらしくない口調が、逆に良いですね!

ラストの「鏡があればいつだってまた会える」といいながら自ら鏡を壊す場面など、感動ですね。
影と光は表裏一体、だけど決して交わってはいけない、と言うようなことなんでしょうか?
プレイ日記を見ながら私も楽しませて頂きました。
次回のまとめも楽しみにしてますね。

最後に
>ローアングル?
さすがです!(笑

では!
by ガッツ (2006-12-29 16:25) 

カルディア

ガッツさん>
こんばんは~(・∀・)
ミドナだからこそ高慢口調が許される、むしろ影の世界はそのぐらい気の強いところがないと姫としてやっていけないんじゃないのかな~と。語られない部分も、色々と想像したくなる作品でした。

>さすがです!(笑
スカートで宙に浮いているので、誰しもがそう感じるシーンだろうなと(笑
by カルディア (2006-12-30 01:32) 

NO NAME

はじめまして。
ミドナ可愛いですよね。
俺なんて、ミドナサイト建てちゃったくらいですよ・・・。
そんで、いま任天堂にお願いして、「ミドナグッズ」を作ってもらおうと思ってるんです。
ぬいぐるみとか、フィギュアとか。
それの第一歩としてたのみこむで「ミドナ商品化」って言うのやってるんです。良かったら、そこに賛同していただけませんか?
結構賛同者集まってきてるんですよ。
あと、自分は任天堂にメールを送ったり、電話したりしてます。
ご協力お願いします!!!
ちなみにURLがたのみこむです
by NO NAME (2007-01-12 00:12) 

カルディア

NO NAME さん>
はじめまして。こんばんは。
ミドナファンサイトとは驚きです。
グッズも実現したらと思うと楽しそうですね(^^
by カルディア (2007-01-13 00:41) 

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