オーディンスフィア プレイ日記(2) [◆ゲーム]
オーディンスフィア、依然プレイ継続中です。
3章後半までを語った前回に引き続き、今回は4章前半~5章後半を書いていきます。
以下、ゲーム内で得た情報をもとに、個人的な解釈で小説風に記しています。
========================================
★4章前半~5章後半
祖国を追放されたグウェンドリンが目覚めた場所。
そこは遥か遠方にそびえ建つ古城の一室。
彼女を手に入れたのは敵国の尖兵。
”魔剣を振るう黒い剣士”として恐れられているオズワルドという男だった。
そんな彼がグウェンドリンに優しく語りかけ、彼女の手に指輪を差し出した。
ワーグナーという竜から手に入れたものだという。
そう、それは結晶炉を動かすためにオーダインが欲していた”ティトレルの指輪”だった。
キミの喜ぶ顔が見たいんだ……。普段は寡黙なオズワルド。
グウェンドリンを前に懸命に気持ちを伝えようとしている。
そんな彼に対し、自分は戦いの中でしか喜びを見出せない戦士だと言い放つグウェンドリン。
言葉とは裏腹に、なぜか動揺するグウェンドリン。
違う、この気持ちは父の魔法のせい。そう自分に言い聞かせる。
ある日、オズワルドが魔剣を手に城を空けることになる。
待っていてくれるかい?
グウェンドリンを見る彼のまなざしは優しい。
私はもうあなたの物。待てと命令ならば従います。
とっさに口にした言葉だった。
しかしそれを聞いたオズワルドは彼女の前に一歩踏み出して言う。
キミは物なんかじゃない。
旅立つ彼をよそに、ティトレルの指輪をオーダインに渡そうと考えるグウェンドリン。
そして再び祖国ネビュラポリスへ目指すことになった。
父の喜ぶ顔を見たい。
そんな純粋な気持ちで赴いた祖国だったが、城の者たちは牙をむいてグウェンドリンに襲い掛かってきた。この雰囲気は尋常ではない。いったい城で何が……!?
仲間たちからの洗礼を受けながら、ようやくオーディンのいる王の間へとたどり着く。
そこには父が……いや、父の皮をかぶった武将ブリガンだった。
お前の魂は私の玩具になるのだ! その羽、もぎ取ってやる!
醜い魂を宿した父の体がグウェンドリンに襲ってきた。
戦いの末、意識を取り戻した父。
グウェンドリンは指からティトレルの指輪を外し、オーダインへと差し出す。
オズワルドを導いたことはやはり正解だった。そう父が語りだした。
指輪を持つ竜の討伐を条件に、グウェンドリンを差し出すことをオズワルドと約束したという。
すべては父の計画通り。何かが身体の中で崩れた気がした。
たたずむ娘に賞賛の言葉を与えるオーダイン。
この働きでお前の罪は償われた、戻って来い。
それはグウェンドリンが待ち望んでいた言葉だったはず。しかし何かが違う。
父の行為に釈然としないのなぜだろうか。
そして思う、あの人は竜と戦ってまで私を……?
手を差し伸べるオーディンに背を向けるグウェンドリン。
これまで父の喜ぶ顔ばかりを思い浮かべていた彼女の瞳には、今は別の顔が浮かんでいた。
私の戻る場所はここではありません。
そう言い放ち、祖国をあとにするグウェンドリンだった。
古城へと戻ったグウェンドリン。
オズワルドの帰りが遅いことを気にしていた。
城の者によれば、炎の国の王との約束で出かけたとのこと。
それにしても遅すぎる。何かあったのかもしれない……。
自分でも分からないこの胸の苦しさ。日増しに膨れ上がっていく。
いてもたってもいられずに炎の国を目指すことになったグウェンドリン。
迎えたのは炎の国の王、オニキス。
褐色の身体に白髪をたなびかせた男だ。
オズワルドの行方を問いかけると、この国に来ていると言う。
炎の国を脅かす、まだ生まれたばかりの幼い竜レヴァンタンの討伐をおこなっていると。
炎も剣も通じない竜。だからこそオズワルドの持つ魔剣ならばと依頼したらしい。
なぜ彼がそんな危険な討伐を請け負ったのだろうか。
オニキスは言葉を続ける。
私とあなたとは結婚することになっていた。
それはグウェンドリンの知らぬところでオーダインとオニキスとの間で交わされた約束だった。
しかしオーダインはその約束を破棄し、オズワルドに渡された。
身をひく代償として、オズワルドには炎の国のために命をかけて竜と戦うことを条件にしたオニキス。
彼はもう死んでいるかもしれないな。あの男を助けてもいい。あなたが私の物になるならば。
王から発せられた軽口に怒りさえ覚える。
この男も祖国の者と同じだ。自分を物として扱う。
私は……物ではない。
決意したかのようにその場から立ち去るグウェンドリン。
今や自分の主人であるオズワルドの安否を確かめるために。
己の想いが伝わらないことに激昂したオニキスは、配下たちにグウェンドリンを捕らえることを命じた。
また辛く厳しい戦火をくぐることになったグウェンドリン。
炎の国の戦士たちからの攻撃をかい潜り、洞窟の奥へとたどりついた。
そこには卵の殻をかぶった小さな竜が羽ばたいていた。
そんな幼き竜に、オズワルドは赤子のようにもて遊ばれていたのだった。
魔剣の力が失われ、満身創痍の彼。
意識が失いかけるそのとき、グウェンドリンの姿を目にする。
なぜキミがここに……
そう言ってその場に崩れ落ちる。
グウェンドリンにも、どうして自分がこの幼い竜と戦っているのか不思議だった。
誰のために戦っているのか。
いや、すでに答えは出ているのかもしれない。けれどまだ本心に気づいていないだけ。
オズワルドでも倒せなかった竜は、子供ながらに荒々しい攻撃を繰り出してくる。
まるで彼女が新しいオモチャであるかのように。
小さな体から、制御が効かないのであろう、太い灼熱の柱を横一線に吐き出してくる。
そんな攻撃に何度も倒されながらも槍を振るうグウェンドリン。
彼女の想いが勝っていたのか、やがて子竜は羽ばたきを止めて地に伏せた。
意識を失ったオズワルドへと近づくグウェンドリン。
そこへ炎の国の王オニキスがやってきた。
賛美を与えるとともに、自分の物になれと促す王。その言葉を退けるグウェンドリン。
なぜだ、なぜその男なんだ!?
オズワルドは死の女王との契約で大いなる力を手に入れた男。
そのような忌まわしき者ではなく、わが手を取れ!
その激しい言葉に押されることなくグウェンドリンは睨み付ける。
それ以上、夫を侮辱するならばこの槍があなたを貫く。
彼女の固い決意に、ひとまずこの場は身を引くことを告げるオニキス。
だが覚えておけ、私の心の炎をかきたてるのは今でもあなたであることを。
その言葉はグウェンドリンの心に響いてはこなかった。
古城に戻った2人。オズワルドは無事だった。
しかし安息の日々はそう長くは続かないものだった……
【続く】
======================================
いやはや…
あの気丈なグウェンドリンが1人の男に少しずつ傾いていく様子がたまらんです。
ますます盛り上がってきた感じが!
ちなみにプレイは主に週末だけなので、ゆったりな進行です。
物語が長くなってしまったため今回は5章後半で切っていますが、
現時点では7章まで終わって、グウェンドリン編はいったん終了。
いよいよ次の主人公へ切り替わるというところまで進んでいます。
上に記した物語については、ゲーム中では明らかにされていない部分まで突っ込んで表現しているため、果たして自分が感じた方向で合っているのかは定かではありません。
表現力が乏しい部分はご愛嬌ってことで。
しかし、1人目の物語でこれだけ濃厚なのに、あと4人も控えているのか…。
アクションなので余計に長く感じます。
全体のシナリオアーカイブが閲覧できるのですが、
ほかの4人も同じ時間軸での物語になることが分かります。
グウェンドリン編に出てきたのは3人ですが、
皆がどういういきさつで絡んできたのかを知るのが楽しみです。
【関連記事】
オーディンスフィア プレイ日記(1)
オーディンスフィア プレイ日記(2)
オーディンスフィア プレイ日記(3)
オーディンスフィア プレイ日記(4)
オーディンスフィア PlayStation2 the Best
- 出版社/メーカー: アトラス
- メディア: Video Game
こんばんは~♪
やっと「がでがで」を買いに行けたので、ちょっとご機嫌でございます。(笑
しかし、あいかわらず買いたくなってしまうレビューですね!
マジヤバですよ!ホントに!
>”魔剣を振るう黒い剣士”として恐れられているオズワルド
おおお!やはりこの男が英雄ジークフリードでしたか!
まんまジークフリードではなく良い感じでアレンジされてるようですが。
そして、眠り姫グウェンドリンがめっちゃかわいいですなぁ。(*´Д`*)
ドレスを着て、アップにしてた髪を下ろしているため、女の子っぽくなってまさにお姫様って感じですね。
ラブラブっぷりがたまらんです。
この二人はパーティー組めるのですか?
by ガッツ (2007-05-30 22:59)
ガッツさん>
こんばんは~(・∀・)ゞ
「がでがで」ゲットお疲れさま~♪ むしろ疲れるのはこれから?(こら
ぜひサイトを立ち上げてレビューをw
オズワルドは女性ユーザーにウケそうなキャラクターだな~と感じつつ、
嫌味がないので男視点からも好感が持てます。
彼も主人公の1人なので、早く使ってみたい!
>女の子っぽくなってまさにお姫様って感じですね。
髪を下ろしたことで、見た目にも女心の芽生えを演出しているところがニクイです。
凛とした戦士が、恋する乙女へ変わる……。
展開はゆっくりですが丁寧な演出だと感じます。
>この二人はパーティー組めるのですか?
シナリオアーカイブを見ると、5人分が終わったあとに全員で何かするようなルートがあるんです。おそらく最終ボスの討伐。まだその存在すら分かりませんが…。そこでは5人でPT組んで行動しつつ、操作するキャラを1人選んでプレイすることになのかな~と予測してみたり。
by カルディア (2007-05-31 00:13)