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【映画】ブレイブストーリー 感想 [【アニメ】劇場版レビュー]



うだるような暑さの三連休でした。
それでいてこの雨模様。
おそらく家でノホホンとインドアなくつろぎを堪能しろとでも言うかのようです。
せっかくの休みなのに外に出ないのも勿体無い。

というわけで映画。
いや、実のところ観たかったんです、「ブレイブストーリー」。
ただ、宮部みゆき原作と、多数の芸能人が声を当てているということで
アニメ好きな客だけではなく、一般層も狙っているのが目に見えてわかるため、
それなりな動員数なんだろうと思って時期を少しズラしてみました。
この週末は人気のある洋画も上映開始しますからね。
客層が違うかもしれませんが、できるだけ少ないほうがいいです。

思ったとおり、大体4/5ぐらい埋まる感じでそこそこ余裕ある状態。

というわけで、できるだけネタバレ無しで観た感想をば!




自分はファンタジーモノが好きです。
原作は知りませんが、製作がGONZOということで観に行きました。
よって、ほぼ予備知識無しです。結果的に知識は要りませんが。


まだ観ていない方もそうかと思いますが、
個人的に気になっていた主人公役の松たか子。
意外にも違和感なく聞けました。

ただ、大声を挙げるシーンでは、やや物足りなさは感じます。
女優と声優では求められるスペックが違いますからね、そこは仕方ない。
序盤と終盤の声レベルに少なからず差はありましたが、
普段アニメを見ない方には気にならない程度。(自分が気にしすぎw

斉藤千和や川澄綾子ら大物声優が脇を固めていましたから、
そのあたりはうまく帳消しな感じ。
それにしても出てくるほとんどのキャラの声が芸能人って
ある意味すごいな~と。



ストーリーは「現代の少年が異世界へ行く」という話。
異世界では、まるでRPGのような展開になっていて、そこは楽しめました。

ただ、いくらなんでも現代の小学生がそこまで度胸があるかね?
と思える部分が。

主人公は熱血キャラではありません。
女性陣からすればカワイイと感じる子でしょう。
ちょっと頼りないけれど正義感があって優しい、
そんな子が怪物に剣1つで立ち向かうのも少々出来すぎた話です。

現代の子供たちに「勇気」を持てと言うことなのかな。
所々で、「○○を大切に」とか「他人のせいばかりにするな」といった
とってもストレートな言葉が出てきます。
そういう意味では、大人側としては子供たちに見せたいと
思える内容かもしれません。

一見して子供向けなアニメで、家族で見ても良いかと思いますが、
父母は一緒じゃないほうがいいでしょう。
男性としてバツの悪いシーンがありますので(笑

それにしてもこういうアニメに出てくる主人公のお母さんって
なんでこう優しさ溢れるステキな女性ばかりなのか。
いや、むしろ自分はそういうのが好きですけどねw



いやはやさすがGONZO、絵が綺麗です。
構図が観ていて面白い!
特に後半、ラストに向けては目が離せないものがありました。

壮大かつ美麗。
特に壮大さが素晴らしいかったですね。
映画館で観て正解だったと思える部分です。

ラストシーンはちょっとだけ潤みそうになりました。
見る人によってはグっとくるかも?


というわけで、無難ながらも良く出来た作品だと感じました。
壮大さを気にしないのであればDVDでも良いかもしれません。


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ジッポ

大物といえば大塚明夫や田中敦子も出てましたね。
一言か二言だけの銅像役でしたが。
ああいう本職歴ン十年の超大物声優を超脇役に使って、
声優経験ゼロor2,3回の芸能人(もとい素人)を何百セリフもあるメインキャラに使ってばかりという最近の傾向はどうにかならないのかと思いました。

一見子供向けに見えますが、子供に見せるのには少々キツイ内容もありましたね(離婚とか心中とか)
かと言って大人向けな作品とはいえない…。
どの辺をターゲットにしてるのかイマイチ難しい作品だったといえるでしょう。
by ジッポ (2006-07-23 23:32) 

カルディア

ジッポさん>
はじめまして(^^
芸能人(素人)を声優で使うということは、アニメとしての出来が低いと言っているように感じてしまうし、まるで声優が片手間でもできるような印象にもなるので、自分もこの傾向には否定ですね。
原作がどうだったのかは知りませんが、子供向けにするなら離婚の話は変えたほうが良かったと感じています。
by カルディア (2006-07-24 00:40) 

ガッツ

こんにちは。
今更な感はあるのですが、行ってきました、ブレイブストーリー!
昨今のアニメ映画では俳優さんが、声を当てることが多くなり、ちょっと残念な気分ではあったのですが(○○役というよりもその俳優さんにしか聞こえなかったりするので)松たか子さんのワタルは結構良かったです!!
周りの観客の方も「いつもの松たか子と全然違う~」と言っていたましたがホント予想以上に上手かったですね。
さすがに伊東四朗さんは見事でしたが。
セリフはそう多くなかったですが、存在感ありました、ラウ導師様。

>斉藤千和や川澄綾子ら大物声優が脇を固めていましたから、
この配役はすごいですよね。
そこにあの人使っちゃうんだ!みたいな。
しかし、矢島晶子さんはうまいなぁ。(笑

内容の方ですが、2時間という枠に収めなければならなかった為でしょうが、ちらほら気になる点も。
マンガを最初の方だけ、さらっと読んでいたからというのもあるのですが、ワタルのお母さんが倒れるシーンが、かなりソフトにされてました。
マンガだと本当にやばかったので、さすがにあのままはできなかったのでしょうが逆にインパクトが薄くなってしまったような気がしました。
かといってあのままでは子供には刺激が強いので、あんばいが難しいのでしょうけど。
あとは、「どんな願いでも一つだけ叶えられる」という設定でありながら、旅人が2人しか出てこないのも物足りなかった点ですね。
この点にしてみても、あんまりたくさん旅人を出しても物語がまとまらなくなってしまうので、仕方ない点でもあるのですけど。
と、こう考えると2時間で収めるにはちょっと話が大きかったのではないかな?と。前後編ぐらいの方がじっくり描けて良かったのかもしれませんね。
by ガッツ (2006-08-18 15:45) 

カルディア

ガッツさん>
こんにちはー(・∀・)ゞ

>今更な感はあるのですが
いえいえ、例えDVDで見たとしてもOKです。クリエイティブなものはいつだって感想をお待ちしてますよ。

松たか子の声は自分も驚きました。結構上手かったですね。なかなか芸達者です。

>2時間という枠に収めなければならなかった為でしょうが
この点は仕方ない感はありますね。観ていたときは「やっぱり途中は端折るんだ」と残念に思いましたが、最後まで観て、よくここまでまとめられたものだと思いました。
マンガは未読ですが、なるほど、あのお母さんのシーンが…。映画でもあれは子供にはちょっとキツいかなと感じました。そこに至る理由も重いし…。

「ゲド」と「時かけ」に話題を持っていかれている感じがしますが、GONZO作品としても見ていておきたい映画ですね。
by カルディア (2006-08-19 13:55) 

とおりすがり・・・・・

原作を読んで、見に行った口なんですが・・・
原作と違いすぎて・・・あまり良いほうの感想をかけそうにないので一言・・
一度、小説版の原作を読んでみることをお勧めします。
by とおりすがり・・・・・ (2006-08-27 15:26) 

カルディア

とおりすがりさん>
はじめまして、こんばんは。
原作ファンの方はみなさんそう感じたようですね。

ただ、どんな作品においても原作から先に見た場合、それが映像化されると大抵不満はあるものです。小説でもマンガでも。
しかも今回は映画ということで約2時間という決められた枠に収めなければいけない。そう考えると、とりあえず最後までキッチリ見せることのできた作品なのではないでしょうか?
自分は映画版しか見ていませんが、よくまとめられた作品だと思っています。

そもそも原作が小説なので、元の映像は無いに等しいわけです。よって、自分の中だけで創造していた部分に対して「思っていたものと違う」と感じるのは当然です。原作ありきで映像化される作品は、視聴者には分からない関係者の方針、監督の考え方、色々あって出来上がるものなので、ある意味仕方のない部分もあります。
自分もこれまで原作ありきの映像作品をたくさん見てきました。もちろん原作と違うと感じたものもありましたが、それはそれとして片付けることにしました。

この作品、後半のシーンではアニメとして凄く良い見せ方をしていたと思っています。大きくなる剣など、その広大さの表現に圧巻されました。

結論として、どんな作品も原作と映像化されたものは別物という意識で見たほうがいいと自分は思っています。

きっと原作を読めば面白いと感じることでしょう。でもこの記事で書いた1つの”アニメ映画”というものに対する評価はきっと変わりませんよ。
by カルディア (2006-08-27 22:25) 

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