2008年 12月終了アニメ感想 全11本(3) [【終了】最終回感想まとめ]
引き続き、終了アニメの感想です。
いつもどおり個人的にランク付けをしています。
◎…かなり良い
○…良い
△…まぁまぁ
また、ストーリー、キャラクター性、画、演出、音楽、総合的な評価
(各5点・最高総合点30点)といった点数付けも行っています。
なお評価は辛口なところもありますので、ファンの方はご注意ください。
◆喰霊 零 (◎)
1話目から驚きの結末があり、
その後も視聴意欲をかき立てる展開に毎週楽しみだった作品。
黄泉と神楽のラブラブな雰囲気は見ていてすごく平和というか、
気持ちいいぐらい可愛らしく、とても良かったです。
第1話を知っているからこそ、
そんな平和な日々も長くは続かないことは分かっていたため、
気持ちのうえでラストへ向けての用意も出来ていた気がします。
よってこの2人が戦うことになる姿も素直に受け止められ、
最後まで納得しながら見られた作品だと思えます。
この話の運び方は上手かったですね。
戦い、宿命、嫉妬、愛といったいくつもの要素が絡み合い、
ここまで1つの作品を創り上げたのは高評価。
神楽役のみのりんヴォイスがまたテンションを上げてくれるし、
「OKポッキー!」というノリの良い名言も生まれたなと。
暗く真面目になりがちな話の中に、明るく楽しい部分がある、
この調和がとっても上手かったと思います。
ラストの締めも良し。
OPのみのりんの歌も良しです。
ストーリー・・・5
キャラクター性・・・4
画・・・4
演出・・・5
音楽・・・4
総合的な評価・・・4
総合点・・・26
◆魍魎の匣 (○)
原作は数年前に読んでいましたが、
忘れていた部分もあったため補完しながらの視聴。
よくここまでアニメ化させることができたと関心しました。
キャラクター原案がCLAMPだったのも正解。
アニメ脚本を書いた人は、相当原作を読み返したんだろうなと思うほど、
うまくまとめられたアニメ化です。
とはいえ、やはり原作を知らない方にはこの世界観は伝わり辛いというか、
序盤で挫折した人も多いのではと感じます。
けれども見続けた方はそのラストに多いに感嘆したことでしょう。
ミステリー小説を好む者として、このアニメ化はアリだと感じました。
演出にも気を配り、原作の雰囲気を活かしつつ、しっかりと作られたアニメ化です。
制作側の愛を感じましたね。
ストーリー・・・5
キャラクター性・・・4
画・・・4
演出・・・4
音楽・・・3
総合的な評価・・・4
総合点・・・24
◆今日の5の2 (△)
1話で見切る予定が、そのまま2話も録ってしまったので見たところ、
2話はなかなか面白かったので見続けた作品。
しかし面白かったのは序盤の数話で、中盤以降はこれといって惹き付ける話は無し。
絵柄は可愛らしいかもしれませんが、お話がとにかく単調でした。
最終話だけはまぁまぁだったかな。
ストーリー・・・1
キャラクター性・・・2
画・・・3
演出・・・2
音楽・・・3
総合的な評価・・・2
総合点・・・13
◆屍姫 赫 (△)
基本的にあまり面白くない。しかも主役級の声優が棒。
ヒロインである屍姫のマキナが全然強くなく、
大怪我ばかりという弱さが戦闘シーンでの気持ちよさを削ぐ。
逆にこれが味なのだろうか?
屍を倒す屍姫。
特殊な存在かと思いきや、屍姫は何人もいるって…。
ほとんど惰性で見ていました。
そんなとき、第8話「安らぎ」で、
ようやく”屍姫”というギミックの面白さが垣間見られました。
”契約僧が死んでしまうと屍姫が屍になってしまう”。
ほんの過ちで今まで倒してきた屍同様になってしまうという、
そんな紙一重で危うい存在なんだと痛感できる話には引き寄せられました。
それがミナイという屍姫に起こることで、切なく苦い事態に発展する。
正直、これだろ!と思いました。
なぜもっと早い段階でこのギミックを活かさなかったのかと。
ただ非常に残念なことに、それが痛感できたのは第8話のみで、
その後は”危うい存在”という持ち味を見せずじまい。これ、ほんと勿体無い。
作者が描きたいものを描くのが漫画でしょうけれど、
せっかく面白い要素を持っているのに、それが描き切れてないんですよ。
もしくは気付いていないのか。
第8話の感じをもっと前面に出していけば良いのになと感じました。
結局のところ”ただ戦っているだけ”になってしまい、
平坦で単調なストーリーに飽きがくる作品でした。
ストーリー・・・2
キャラクター性・・・2
画・・・2
演出・・・2
音楽・・・3
総合的な評価・・・2
総合点・・・13
◆ケメコデラックス! (○)
とにかく女性キャラクターのムッチリっぷりがたまらん!
自分の好きなバランスだな~と感じる体系に、1話目から眼福状態。
特に幼馴染みのイズミちゃんですね。
乳揺れ、パンチラも微量にあって、お色気の%も良い感じ。
ストーリーはまぁまぁかな。
ギャグではぐらかされる面もあるけれど、
基本的に謎を追究するものではないので、これで良いかなと。
続きのある終わり方だったので、人気があれば二期もありそうかな?
また声優陣が熱かった。
ケメコとエムエムで分けている時点で豪華なのだけれど、
斎藤千和さんと戸松遥さんで良い感じ。
戸松さんが抑え気味なので、瞬間的に聞き分けが難しいんですけどねw
ヴァニラ役の遠藤綾さんが色っぽくって良かった~。
そしてメイドキャラで能登ヴォイス。
早川の姉役で数話だけ出てきたけれど、「ご主人様~」にはご馳走様でした。
ストーリー・・・3
キャラクター性・・・3
画・・・3
演出・・・4
音楽・・・3
総合的な評価・・・3
総合点・・・19
以上5本。
これにて全11本感想終了~!
続いて各種ベスト賞。
◆ベストキャラクター賞
青葉つぐみ(かんなぎ)
始まった当初だったならナギでしょうね。
しかし最終的に俺のハートを掴んだのはつぐみちゃんです。
優しくて思いやりのある幼馴染み。
キャラクターとしてはごくごく普通なんでしょうけれど、
どこか愛しさを感じる、卵焼きとお浸しだけしか作れない娘。
あの独特なイントネーションにクラっときました。
◆ベストOP賞
『motto☆派手にね!』 戸松遥
みのりんの『Paradise Lost』とどちらにするか非常に悩みましたが、
インパクトはこちらのほうが上だったかなと。
とにかく動くナギがたまらなく可愛いですし、歌も良し。
◆ベストED賞
『プリップリン体操』 斎藤千和
良し悪しは別として、インパクトは絶大でしたw
千和さんがまさかこんな恥ずかしい歌詞を!
と、驚くとともに吹き出した歌です。
◆ベスト声優賞・男性
特になし
◆ベスト声優賞・女性
戸松遥
かんなぎ(ナギ)
ケメコデラックス!(エムエム)
魍魎の匣(柚木加菜子)
夜桜四重奏(岸桃華)
前クールから様々なアニメに出演し、「かんなぎ」で小ブレイクした感じでしょうか。
先が楽しみな実力を秘めているので、今後の活躍に期待しています。
という感じで、今回のお勧めは「かんなぎ」と「喰霊 -零-」ですね。
可愛いキャラのラブコメなら「かんなぎ」、
やや重い話ながら練られた展開を楽しむなら「喰霊 -零-」。
さて次は、新作アニメの視聴に取りかからねば!
【関連記事】
2008年 12月終了アニメ感想 全11本(1)「かんなぎ」
2008年 12月 終了アニメ感想 全11本(2)
2008年 12月 終了アニメ感想 全11本(3) (このページ)
自分とこでまだ感想書いてないんですが、魍魎の匣は面白かったですねー
原作は読んでないんですが、アニメ十分に楽しめました
もっとも・・途中までキャラデザがCLAMPって事に気づかなかったのは秘密ですが^^;
by うっちー (2009-01-07 02:20)
視聴したアニメの評価には納得!!
なんとケメコのエムエムが戸松遥さんという事に私気づいたんですよ!!
ふふ、私の耳も成長したものだ( ̄ー ̄)
ただつぐみの声が真九郎だということに気づかなかったのは脱帽。
ベストボイス、ベストキャラはやっぱりつぐみかな^^
あのイントネーションはたまらなかった!!!
かんなぎグッズは出たら何か買う予定♪
ベストOP賞はやっぱりかんなぎ!
みのりんの『Paradise Lost』
これをあげた人も多いみたいですね!!
かっこよかったし、アニメに合ってた!
TOPの神楽かわいいなぁ(※´д`※)
by bapio (2009-01-07 10:09)
うっちーさん>
こんばんは~(・∀・)ゞ niceありがとうございます!
魍魎の匣は、最初から最後まで見せ方を意識した演出は良かったですね~。
>キャラデザがCLAMPって事に
CLAMPの絵も良い感じでマッチしていましたね。
by カルディア (2009-01-08 00:35)
bapioさん>
こんばんは~(・∀・)ゞ niceありがとうございます!
>エムエムが戸松遥さんという事に私気づいたんですよ!
自分はいまだに咄嗟の判断がつかないんですよ。
他の作品でも特徴が掴み切れず、戸松ヴォイスは未習得…orz
>かんなぎグッズは出たら何か買う予定♪
グッズ購入レベルまできてましたか!w
ワンコインぐらいのフィギュアで出ないかな~。
1/8でもグっとくるポーズなら買いたいところです。
>TOPの神楽
こういう”数年後”というラストが好物ですw
それでいて希望の持てる良いエンディングだと、気持ちの中ですっきりとピリオドが打てるんですよね~。
by カルディア (2009-01-08 00:35)
kesagakeさん>
niceありがとうございます(^^
by カルディア (2009-01-08 00:35)
喰霊 零と屍姫 赫はCD買っちゃいましたね。
喰霊 零は文句なく良くできていました。
屍姫 赫は今ひとつでしたが、主題歌だけは買いました。
by はっちん (2009-01-08 02:01)
HINAKAです。
カルディア様
概ね、反論はありません。
大体こんなものかなァ~、という感じです。
ただし、「喰霊・零」の最後の対決を、最初に持って来るという演出は、先にやったもの勝ち!という印象を受けます。
特に、予告編から出ていた女性バイク乗り、特機関員の格好も頭も良さそうなお姉さんが、呆気なくやられてしまうのも、何回も使えるワザではないでしょう。
しかも可愛そうに彼女、主役と物語の内容が、特務機関とは無関係になってしまったので、その後の出番も無いという、何とも言い難い扱いだったように思います(もちろん、男性の方もですが……最初、あんなに頑張ったのに、あれキリというのは、ちょっと残念です)。
「魍魎の匣」は、見事!の一言に尽きますネ。
アニメ化は、最善を尽くしたと思います。それでも分かりにくかったり、難しかったり、どうも辻褄が合わないように感じるのは、全て原作の問題だと思います。
「かんなぎ」は歌と音楽のインパクト、そしてナギを演じた声優の力量に拍手です。
ただ、忘れてならないのは、実にさり気なく今のアニメとしては珍しく、演出に凝っていた事です。主人公ヒロインが、天の岩戸ならぬ押入に籠もって全く姿を見せないとか、やたら天井視線が多いとか、視覚上の演出も凝っていました。
また、主人公が実は自分が何者であるのか分かっていないなど、1つ間違えれば大失敗とされるようなキワドイ表現も、随所に見られて、ある意味演出的冒険として楽しめました。その分、外した時の痛手も、大きかったように思いますが……。
有名な新房監督や大地監督以外にも、大胆な演出や独自のカラーというものを見せる監督(演出家)が、失敗を恐れずに大胆に挑戦する事を、期待しています。
しかし、全26話だと長いと感じられる世の中とは……今の前後半2期制ではない、1年間を通して50話近くをかけて、物語を描ける監督とか作品は、もう出ないかも知れませんネ。
ちょっと恐いようで、残念です。
それでは、今回はこれで失礼致します。
by HINAKA (2009-01-08 07:26)
はっちんさん>
こんばんは~(・∀・)ゞ niceありがとうございます!
「屍姫 赫」のOPのサビ部分は良いですね。
また、アニメーションもかなりワクワクさせる作りだと思います。
これでお話が面白ければ…!
by カルディア (2009-01-09 01:52)
HINAKAさん>
こんばんは~(・∀・)ゞ niceありがとうございます!
>先にやったもの勝ち!という印象を受けます。
それをやってのける題材とタイミングが合致したんじゃないかなと思います。見てしまえば思い付きそうな手法かもしれませんが、それをやってのけたうえにキッチリ見せてくれたところを評価したいですね。
1話のメンツが捨て駒状態ですが、こうした思い切り方も必要なんだと思ってます。
>「魍魎の匣」は、見事!の一言に尽きますネ
これを機会にほかの京極作品もアニメ化してほしいw
じっくり時間をかけて脚本を練ってほしいなぁ。
>視覚上の演出も凝っていました。
自分が気付いたのは、雨の振るシーンが多かったなという点。
雨が降ると裏ナギが出てくるんですよ。
何か関係あるだろうなと思ってましたが、そこまでは触れずに終わってしまったなと。
>50話近くをかけて、物語を描ける監督とか作品は
システムやスタイルが昔とは違うでしょうから、おそらく深夜アニメでは出てこないでしょうね。
でも夕方や土日の朝では4クールとかありますよ。
原作ありきですが、「ソウルイーター」や「絶チル」なんかは1年だと思いますが、かなり良い出来ですし。
by カルディア (2009-01-09 01:52)
「直chan」さん>
niceありがとうございます(^^
エルティアさん>
niceありがとうございます(^^
by カルディア (2009-01-09 01:52)